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プロが教える水はけ×ローメンテナンス庭づくりのコツ|庭づくり完全ガイド

2025.12.01

お庭づくり

「気づいたら庭が雑草だらけ…」「子どもを遊ばせたいけれど、蚊やぬかるみが気になる」。
新築から数年たつと、そんなお悩みが一気に増えてきます。

せっかくのお庭も、手入れが大変だと、つい後回しになってしまいますよね。

このコラムでは、“水はけ”をベースに考えるローメンテナンスな庭づくりを、
表庭・裏庭・犬走りといった「場所別」+「素材別」の視点で、解説していきます。

 

この記事でわかること

  • 庭が雑草だらけになる本当の原因と“水はけ”との関係
  • 表庭・裏庭・犬走りなど、場所別に見た庭づくりの考え方
  • 予算と手間で選ぶ、雑草対策におすすめの素材と比較ポイント
  • 子育て世帯におすすめのローメンテ庭づくりと、プロに任せるべき工事

目次

庭が“雑草だらけ”になる本当の理由

「ちょっと目を離したすきに、庭が一面雑草だらけに…」。
そんな状態になってしまうのには、実はちゃんとした理由があります。

雑草が増えてしまう一番の原因は、庭が「雑草にとって育ちやすい環境」になっていること。
具体的には、

  • 湿った土
  • 半日陰〜日陰
  • 養分の多いふかふかの土

この3つがそろうと、雑草は驚くほど早く増えていきます。
とくに、北側の庭やお隣の建物の影になる場所、家と家の間の細長いスペースは、日当たりが弱く、湿気がこもりやすいエリア
「気づけば背の高い雑草が…」というケースが非常に多い場所です。

さらにやっかいなのが、スギナやドクダミなど“地下茎タイプ”の雑草です。

スギナやドクダミは、見えている茎や葉を抜いても、
地面の下で地下茎がどんどん横に広がっているのが特徴です。
一見きれいになったように見えても、土の中に地下茎が残っている限り、数週間〜数ヶ月でまた同じ場所から芽を出してきます。

とくに、

  • 北側の庭でいつもジメジメしている
  • お隣の影で土が乾きにくい
  • 家と家の間で風通しが悪い

といった場所は、地面がいつも湿っていて、地下茎が伸びやすい条件がそろっているため、
草抜きをしてもすぐに戻ってしまいやすいのです。

そして、こうした環境をつくっている“原因”になりやすいのが、「水はけの悪さ」です。

雨のあとに水たまりが残る、靴が沈むくらいやわらかい土の場所がある…というお庭は、
雑草にとっては育ちやすい環境。

土の中にいつも水分が残っていると、雑草の根が深く張りやすくなり、どんな対策も長持ちしにくくなってしまいます。

つまり、庭が雑草だらけになってしまうのは、
「湿った土 × 半日陰 × 養分」+「水はけの悪さ」が重なっているサインでもあります。

水はけを整えて雑草を生えにくくする具体的な方法については、
別記事でより詳しくご紹介しています。

「まず何から見直せばいいのか知りたい」という方は、あわせてご覧ください。

▶詳しくはこちら(雑草対策)

庭の“場所別”に考える庭づくりのコツ

庭づくりは、まず「庭を一枚の平面として考えない」ことが大切です。
表庭・裏庭・犬走り…それぞれ役割も条件もまったく違うため、
場所ごとに最適な方向性を決めるだけで、雑草対策もデザインも一気にブレなくなります。

ここでは、庭史がご相談でよく聞く“3つのゾーン”の特徴と改善の方向性をまとめました。

表庭(家の正面まわり)|“第一印象”をつくる場所

家の顔となる表庭は、もっとも「見た目」と「外構の印象」が重要になるゾーンです。
来客の目に入りやすく、道路からの見え方・アプローチとのつながりがデザインの軸になります。

表庭は次のような視点で整えていくと、まとまりのある外構になります。

  • 駐車場・アプローチとセットでバランスを取る
  • 建物の外観(色・質感)に合わせて素材を選ぶ
  • 夜の見え方(ライトアップ)で高級感UP
  • 雑草対策+景観の両立がしやすいゾーン

とくに最近は、ローメンテナンスなドライガーデン × 直線の外構を組み合わせることで、
“おしゃれなのに手入れがラク”というデザインが注目されています

裏庭(家の裏側)|湿気・日陰・防犯…悩みが多いゾーン

裏庭は日当たりが弱いことが多く、

  • 半日陰・日陰でジメジメする
  • 蚊・虫が発生しやすい
  • 人目がつかないので防犯が心配
  • 雑草の成長スピードが早い

といったように、改善ポイントが多い場所です。

裏庭を快適にするコツは、方角によって役割を変えること。

● 北側:湿気・カビ対策が最優先(防草+排水+ローメンテナンス植物)
● 東側:朝日を活かして物干しスペースに
● 西側:西日の強さに対応できる植物・素材を選ぶ
● 南側:明るさを活かし家庭菜園に

暮らしの動線を意識しながら整えることで、
“ただの裏側”が使えるスペースに変わります。

▶詳しくはこちら(裏庭の活用術)

犬走り(家の横の細い通路)|雑草・湿気・防犯を一気に整える場所

家と家の間にある細長いスペース「犬走り」。
ここは庭の中でも雑草・物置き・防犯の悩みが最も出やすいゾーンです。

  • 日当たりが弱く湿気がこもる
  • 草抜きしづらい形状
  • 通路が細く動きづらい
  • 人目が届きにくく防犯面の不安がある

こうした悩みは、方向性を決めて整えると解決が早い場所です。

● 通路として整備:タイル・コンクリートで歩きやすく
● 雑草ゼロ優先:防草シート+砂利で一気に管理を軽く
● ロックガーデン化:見た目もおしゃれ&超ローメンテナンスに
● 防犯強化:砂利を敷くと“音”が出るため抑止効果UP

▶詳しくはこちら(犬走りの悩みを全て解決)

その他|庭の“元の状態”によって変わるポイント

最後に、庭史がよく相談いただくポイントを簡単にまとめます。

● 全面芝のお庭
芝生は見た目が良い反面、維持費・手間が多いのが難点。
一部を砂利やタイルに切り替えて“部分ローメンテナンス化”するのが人気です。

● 砂利+花壇のお庭
花壇があると、どうしても花壇周りに雑草が増えがち。
縁石・エッジ材で区切りをつくるだけで管理がラクになります。

予算&手間で選ぶ“雑草対策の素材”

雑草対策にはさまざまな方法がありますが、まず押さえておきたいのは
「素材によって、向いているご家庭が違う」ということ。

そして何より、どの素材も“水はけの状態”で寿命が大きく変わるという点です。

詳細は、個別記事(雑草記事)で詳しく解説していますので、
気になる素材があればそちらも併せてご覧ください。

砂利+防草シート|コスパ最強の組み合わせ

向いている方:
「とにかく費用を抑えたい」「DIYで仕上げたい」「雑草をどうにかしたい」

メリット:
初期費用が安く、DIYでも比較的取り組みやすい素材。
砂利の種類を変えれば見た目の雰囲気も大きく変わります。

固まる土|歩きやすく“見た目が美しい”仕上がり

向いている方:
「ぬかるみを無くしたい」「泥はねを防ぎたい」「歩きやすい庭にしたい」

メリット:
舗装に近い使い心地で、靴が汚れにくく掃除が簡単。
雑草も生えにくく、見た目がとてもきれい。

人工芝|子どもが安心して遊べる“ふわふわ”の地面

向いている方:
「子どもの遊び場をつくりたい」「見た目を明るくしたい」「転んでも安心な素材がいい」

メリット:
一年中青々とした見た目で、庭が一気に明るくなります。
転倒時のケガが少なく、子育て世帯に人気。

グランドカバー(クラピア・タイム等)|緑を残しながら雑草を抑える

向いている方:
「緑のある庭にしたい」「ローメンテナンスの植物を育てたい」

メリット:
地表を覆うように広がるため、雑草を抑える効果も高い。
特にクラピアは育ちが早く、耐久性があります。
踏まれてもへたりにくく、元気に育つのでおすすめです。

タイル・コンクリート|ノーメンテナンス重視なら最強

向いている方:
「とにかく手入れを無くしたい」「生活動線をラクにしたい」「自転車・ベビーカーを使う」

メリット:
雑草がほぼ生えず、10年以上使える“メンテナンスが少ない”素材。
アプローチや犬走りにも相性抜群です。

素材別の比較表

  • 砂利+防草シート
    コスト:安い/メンテナンス:中/耐久:中
    向いている家庭:まず雑草を止めたい・DIYしたい
  • 固まる土
    コスト:中/メンテナンス:低/耐久:低〜中
    向いている家庭:ぬかるみ改善・見た目重視
  • 人工芝
    コスト:中〜高/メンテナンス:低/耐久:中
    向いている家庭:子どもの遊び場を作りたい
  • グランドカバー
    コスト:安/メンテナンス:中/耐久:中
    向いている家庭:緑を残したい・ナチュラルな庭
  • タイル・コンクリート
    コスト:高/メンテナンス:最小/耐久:高
    向いている家庭:ノーメンテナンス重視・生活動線を良くしたい

▶ 詳しくはこちら(雑草対策)

“お金をかけない対策”と“プロに任せるべきところ”

雑草対策は、DIYでおこなえる場合もあり、すべてをプロに頼む必要はありません。

「DIYで十分できる部分」「プロでないと難しい部分」を分けて考えることで、
費用と労力のムダを大きく減らすことができます。

① DIYでできること|費用を抑えつつ効果も出やすい方法

小さなスペースや“表面的な雑草対策”は、DIYでも十分可能です。
使うものも比較的安価で、チャレンジしやすいのが魅力。

● 防草シート+砂利(小スペース)
小さな花壇まわり・犬走りの一部・室外機の周囲などは、DIYでも施工が可能。
厚手シートを選び、ピンを多めに打つ・継ぎ目を重ねるだけで効果が長持ちします。

● 100均アイテムでの“すき間止め”
フェンス下・物置周り・配管まわりなど、細かい隙間は雑草の温床。
100円ショップのエッジ材やピンを使えば、簡易的な対策になります。

● 重曹・石灰・熱湯などのスポット対策
少量の雑草なら安く、手軽に処理できます。
ただし、根が深い雑草には効きづらいため「応急処置」として使うのがおすすめ。

● 除草剤(注意が必要)
効果は高いものの、小さな子ども・ペットがいる家庭では使用場所に注意が必要です。
風の強い日は散布を避け、お隣の植栽に飛ばないよう慎重に扱いましょう。

▶詳しくはこちら(お金をかけない庭づくり)

プロに任せるべきところ|“見えない部分”で差がつく

雑草が繰り返し生えてくるお庭の多くは、表面ではなく地中の問題(水はけ)が原因です。
ここはDIYが難しく、プロの技術で仕上がりと耐久性に大きな差が出ます。

● 排水調整(勾配づくり・暗渠排水)
水がどこに溜まり、どこへ逃がすのが正しいのかを判断するには、
土質・勾配・建物との高さ関係など専門的なチェックが必要です。

● 土の入れ替え・土の改良
粘土質で湿りやすい土は雑草が増えやすくなります。
土の搬出・整地は重労働で、DIYにはあまり向いていません。

● コンクリート施工・タイル施工
見た目は簡単そうでも、勾配・配筋・排水設計が最重要。
ここを誤ると「水たまりができる」「ひび割れ」などのトラブルが起こります。

● 建物際・配管まわりの“すき間処理”
雑草が一番出やすいのが、この“際(キワ)”。
プロは隙間を塞ぐ専用の材料とノウハウがあるので、長持ちしやすい仕上がりになります。

雑草対策のポイントは、
・表面の作業(砂利・簡単な防草)はDIY
・地中の作業(排水・土改良)はプロ
この線引きができると、費用も失敗リスクも大幅に下がります。

子育て世帯におすすめ“ローメンテナンスな庭づくり”

小さなお子さんがいるご家庭では、庭は「遊び場」であり、「生活動線」でもあり、
ときには「洗濯スペース」にもなる多機能な場所。

だからこそ雑草対策は、“手入れを減らす”だけでなく、暮らしのしやすさを一緒に整えることが大切です。

ここでは、子育て世帯からのご相談で特に多いポイントをまとめました。
「庭を使いたいけど、手入れは最小限にしたい」「子どもが安全に遊べる庭にしたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

転んでも安心な素材を選ぶ(人工芝)

小さな子どもが走り回る庭では、安全性が最優先。
人工芝は衝撃を吸収し、転んでもケガをしにくい素材として人気です。見た目も明るく、庭全体がパッと華やぐのも魅力。

夏の虫を減らす工夫をする

小さな子どもがいるご家庭では「夏には蚊が多くて、お庭で遊ぶのが大変…」というご相談も多く寄せられます。
蚊や湿気の発生源になるのが庭の水たまり

庭の排水を整えると、

  • 蚊が減る
  • 雑草の発生も減る
  • 泥はねがなくなり、洗濯動線も快適

水はけ改善は、子育て家庭の「夏の快適さ」を大きく左右する大切なポイントです。

ベビーカー・自転車が通りやすい“通路幅&レイアウト”

表庭〜裏庭、勝手口周りなどは通路幅が狭いことが多く、
ベビーカーや子どもの自転車が動かしづらいと不便に感じます。

通路づくりで意識したいのは、

  • 幅80〜100cmの“スムーズに通れる”通路確保
  • カーブはゆるやかにして動線を直線に近づける
  • 砂利ではなくタイル・コンクリートを使って押しやすくする

DIYではなく、プロが選ばれる理由とは

庭史(にわふみ)は、雑草対策 × デザイン × 水はけ改善を同時に叶える外構・造園のプロとして、
これまで多くのご家庭の“困りごと”を解決してきました。

特に、子育て世帯の裏庭・犬走りなど、
「どう使えばいいかわからない」「雑草がすぐ生える」といったお困りごとも解決してきました。

プロは水はけ・排水設計に強い

雑草対策のカギとなるのは水はけ
庭史は、現地調査時に土質・勾配・排水経路を細かくチェックし、
それぞれの庭の状態に合わせて「水の逃がし方」から設計します。

表面排水・暗渠排水・土の入れ替えなど、
根本原因から整える雑草対策ができるのが大きな強みです。

ローメンテナンスのドライガーデンが得意

アガベ・ユッカ・グラス類などを使ったドライガーデンは、
雑草が生えにくい構造と相性抜群。

「おしゃれにしたいけど、手入れは増やしたくない」という方に喜ばれる理由のひとつです。
少ない手入れで長く楽しめる“ローメンテ庭”を得意としています。

裏庭・犬走り・外構・駐車場もトータルで施工可能

狭い・日陰・湿気・防犯…と悩みが複合しやすいのが、
裏庭・犬走り・家と家の間のスペース

庭史はこれらの“DIYでは難しい場所”の施工実績が豊富で、
排水・動線・デザインをトータルでご提案いたします。

よくある質問(FAQ)

「雑草だらけの庭をどうにかしたい」という方から、よくいただく質問をまとめました。
初めて外構・造園を依頼する方でも安心していただけるよう、ポイントをわかりやすく回答しています。

Q1.どのくらいの予算から相談できますか?

一般的な小スペースの雑草対策(防草シート+砂利)なら5〜10万円台からご相談いただけます。
水はけ改善・デザイン性の高いドライガーデン・動線整備などを含める場合は、庭の広さや下地の状態により大きく変わります。

Q2.部分的な工事だけでも大丈夫?

もちろん可能です。
「犬走りだけ」「裏庭だけ」「駐車場まわりだけ」といった部分リフォームのご依頼も可能です。

むしろ小スペースほど、排水・素材の選び方で差が出やすいため、
プロに任せるのがおすすめです。

Q3.工事中、洗濯や駐車はどうなりますか?

できるかぎり生活に支障が出ないよう、事前に工程を説明し、動線を確保したうえで作業を行います。
「洗濯物は外に干せる?」「車はどこに置けばいい?」など、生活動線に関する不安も事前にご相談ください。

Q4.まずは写真だけ送って相談してもいい?

はい、写真だけでも大歓迎です。
「何を伝えればいいかわからない…」という方でもご安心ください。

写真をもとに、雑草の状態・土の様子・勾配・日当たりなどをチェックし、
最適なお庭をご提案させていただきます。

庭史ガーデンプランナーのコメント

雑草対策は、ただ草を抜いたり、防草シートを敷けば良いわけではありません。
「庭をどう使うか」を考えながら整えると、
見た目も、使い勝手も、維持のしやすさも驚くほど快適に。

「自分の庭は何から手をつければいい?」という方は、
まずはお気軽にご相談ください。

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