雑草だらけの庭が変わる!|プロが教えるローメンテの庭
2025.12.01
お庭づくり

「気づけば庭が雑草だらけ…」「このままじゃお隣さんにも迷惑がかかりそうで心配」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
できるだけ手間をかけず、でも見た目もおしゃれな雑草対策ができたら嬉しいですよね。
この記事では、愛知で外構エクステリア・ドライガーデンを手がける庭史(にわふみ)が、
雑草だらけになってしまったお庭を「防草 × おしゃれ × 手間を減らす」という視点で、対策方法を解説していきます。
この記事でわかること
- 雑草が増えてしまう本当の原因と、水はけとの関係
- まず見直すべき「水はけ改善」の具体的なステップ
- 予算・手間別|代表的な雑草対策素材の選び方
- 30代子育て世帯に合う「雑草が生えにくい庭」のつくり方

雑草はなぜ増えるのか?原因と“水はけ”の深い関係
雑草が増える一番の理由は、「雑草にとって育ちやすい環境になっている」ことです。
とくに子育てで忙しく、なかなか庭を触れない時期が続くと、知らないうちにその条件がそろってしまいます。
雑草は湿った土・半日陰・養分のある土を好みます。
北側の庭や、お隣の建物の影になる場所などは日当たりが弱く、湿気がこもりやすいため、
雑草が育つには絶好の環境になってしまいます。
また、スギナやドクダミのような“地下茎タイプ”の雑草は特に厄介です。

地面の下で横に広がり、表面を抜いても根が残っている限り、すぐに復活してしまいます。
小さな子が遊ぶスペースや通路として使いたい場所も、こうした雑草が一度広がると草抜きなど対処がとても大変です。
そして、こうした雑草の“根本原因”になっているのが「水はけ」です。
水たまりができやすい、靴が沈むようなやわらかい地面が多い。
こうした状態は、雑草にとってはまさに育ちやすい環境。
湿った土壌は根が伸びやすく、対策をしても長持ちしなくなってしまいます。
忙しい毎日の中で、なかなか庭に手が回らないのは当然のこと。
でも、雑草を本気で減らしたいのなら、どんな対策よりも先に「水はけの状態を整える」ことが最優先になります。
この“土台づくり”ができているかどうかで、
後に行う砂利敷きや人工芝、固まる土などの施工効果が大きく変わってきます。

【根本改善】雑草を生えにくくする方法は“水はけ対策”が大切
「できれば一度しっかり対策して、今後生えてこないようにしたい…」。
そんな方にとって、雑草対策でいちばん大事なのは“水はけを整えること”です。
小さなお子さんがいるご家庭では、どうしても庭の手入れは後回しになりがちです。

とはいえ、両隣のお家に雑草が伸びていくのは避けたいところ。
そこで「砂利を敷こうかな」「人工芝にしようかな」と考える方が多いのですが、
水はけが悪い状態のまま施工してしまうと、せっかくの対策が長持ちしないことも。
水はけが悪いと、なぜダメなのか
水はけが悪い庭では、雨のたびに水がたまり、土の中にいつも湿気が残った状態になります。
すると、せっかくお金をかけて施工しても、次のようなトラブルに繋がりやすくなります。
- 砂利がどんどん沈み込み、土が表に出てまた雑草が生える
- 人工芝の下に水がたまり、カビや臭いの原因になる
- 防草シートの上に水が溜まり、劣化や破れが進みやすくなる
- 固まる土がきちんと固まらず、ひび割れ・デコボコになってしまう
どれも「施工の仕方が悪かったから」と思われがちですが、実はその前段階の「水の逃げ道がない」ことが根本原因であることが多いのです。
つまり、雑草を減らすためには、表面だけでなく地面の中の状態(水はけ)を整えることがとても重要なのです。

排水改善の3ステップ|表面・地中・土の状態を整える
庭史では、雑草が生えにくい庭づくりのために、まず「水はどこから来て、どこへ流れていくのか」を確認するところから始めます。
そのうえで、次のようなステップで排水を改善していきます。
① 表面排水(傾斜づくり)
庭全体や通路にゆるやかな傾斜をつけて、雨水が建物側に溜まらず、外周や排水桝の方へ流れるように調整します。
庭の表面を少しだけ「高い→低い」へ整え直し、水が溜まらない地形にする作業を行います。
これだけでも、水たまりができにくくなり、地表付近の雑草はかなり減らせます。
② 暗渠排水(地中に水の通り道をつくる)
表面だけでは水がさばききれない場合は、地中に砂利やパイプを入れて「地下の水の通り道」をつくります。
目に見えない部分ですが、じめじめした土をサラッとした環境に近づける、大事な工事です。
③ 土の入れ替え・改良
粘土質の土は、雑草にとって育ちやすい環境です。
必要に応じて、既存の土を一部すき取り、砂や砕石、改良材を混ぜて「水はけの良い下地」をつくっていきます。
この3つのステップを組み合わせることで、
砂利・人工芝・タイルなど、どんな仕上げを選んでも長持ちしやすい状態に整えることができます。

庭史が“水はけの設計”にこだわる理由
同じように見える庭でも、土の質や水のたまり方は、一軒一軒まったく違います。
庭史では、現地調査の際に土質・勾配・水の流れ方を細かくチェックし、
「どこで水が止まっているか」「どの方向へ逃がせば良いか」を見極めます。
たとえば、
・雨のあと、どの場所に水たまりが残るか
・土を掘ったとき、どの深さから粘土が出てくるか
・お隣との境界・側溝・排水桝との高さ関係
といった点を踏まえながら、「水の逃し方」を設計しつつデザインや素材を決めていくのが、
庭史の雑草対策・庭づくりの大きな特徴です。

「とりあえず砂利を敷く」「とりあえず人工芝を貼る」といった対策に比べると、少し手間はかかりますが、
その分雑草が生えにくく、長く快適に使える庭に近づきます。
忙しくてなかなか庭に手が回らない子育て世代のご家庭ほど、
こうした“根本から整える雑草対策”がおすすめです。
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【安さ重視】お金をかけない雑草対策(DIY)
「できるだけ費用を抑えたい」「まずは自分でやれることだけやってみたい」
という方は下記の方法を試してみましょう。

防草シート+砂利でお庭をDIY
DIYで効果が長持ちしやすいのが、防草シート+砂利の組み合わせです。
ただし、シートの品質と施工の丁寧さが仕上がりを大きく左右します。
●シート選び
薄いシートはすぐ破れたり、雑草が突き破ることがあります。
できれば厚手タイプ(遮光率が高いもの)を選ぶと安心です。
●ピンの本数
ピンが少ないと風でめくれたり、隙間から雑草が出てきます。
目安は1㎡あたり4〜6本、特に端やカーブ部分は多めに固定するようにしましょう。
●継ぎ目の重ね方
シートの継ぎ目は10〜20cm以上重ねるのがポイント。
ここが甘いと、スギナやオオバコなどの雑草が割れ目から生えてきてしまいます。
100円ショップアイテムでできること
最近は100均でも園芸アイテムが手に入り、
DIYの際にちょっとした補助や“隙間対策”に使う方も増えています。
- 防草シートの端止めピンの補充に
- 砂利と砂利の境目を抑えるエッジ材の代用に
- 飛び石周りなど小範囲の雑草処理に
とくに、フェンス際・配管まわり・建物際は雑草が出やすいため、
100均アイテムで隙間を塞ぐという方法を一度試してみるのも良いかもしれません。

化学系・自然系の“簡易対策”
広範囲には向きませんが、少量の雑草には以下の簡易対策も役立ちます。
●重曹
弱い雑草なら数日で枯れます。
ただし、雨で流れやすく持続性は低めです。
●石灰
土壌をアルカリ性に傾けるため、雑草の発芽を抑えます。
植物を育てたい場所には不向きです。
● 熱湯
一瞬で地上部を枯らせますが、
根は残るため定期的な処理が必要です。
●除草剤(使用注意)
効果は高いものの、小さなお子さん・ペットがいる家庭では使用場所に注意が必要です。
風の強い日は散布を避け、隣家の植栽にも配慮しましょう。
重曹、石灰、熱湯は比較的、安全性の高い対策ですが、広範囲や根深い雑草には効果が小さいです。
除草剤は効果が高いですが、周辺環境への配慮と取扱いの注意が必要です。

素材別に比較!おしゃれ&管理が楽な雑草対策
雑草対策にはさまざまな素材がありますが、どれも「水はけの状態によって効果の持続性が決まる」という共通点があります。
ここでは、子育て世帯でも使いやすい代表的な4つの素材を比較しながら、それぞれの特徴を紹介します。
人工芝|子どもが遊びやすく、見た目も良い
小さな子どもがいるご家庭に人気なのが人工芝。
とにかく見た目が明るくなり、転んでも痛くないので安心感があります。
ただし人工芝は水はけが悪い場所では寿命が一気に短くなります。
水分が抜けないと「カビ」「黒カビ」「異臭」が発生しやすく、数年で張り替えが必要になることも。
人工芝を検討する場合は、必ず下地づくり(水はけ改善)とセットで考えるのがおすすめです。

グランドカバー|緑を残したい人にぴったり
手入れの負担を減らしつつ、
ナチュラルな庭を楽しみたい方にはグランドカバー(地表を覆う植物)が人気です。
●クラピア
成長が早く、雑草抑制効果も高い人気植物。
日当たりが良い場所向きで、踏んでも強いのが特徴です。
●タイム
乾燥に強く、お手入れが少なくても健康的に育ちます。
香りも良く、虫がつきにくいのも魅力。半日陰でもOK。
● ヘデラ(アイビー)
日陰に強いので北側の庭でも育ちやすい植物。
広がりすぎることがあるため、定期的なカットが必要です。
グランドカバーは手入れゼロではありませんが、草むしりの回数を大幅に減らせるので、おすすめです。

固まる土|見た目が美しく“歩きやすい庭”に
仕上がりが美しく、雑草も生えにくい固まる土は、最近とても人気があります。
ただ水はけが悪いと固まらないので注意が必要です。
湿ったまま施工すると、表面だけ固まって中はドロドロ…という状態になり、数ヶ月で割れたりデコボコになります。
適切な下地づくり(水はけ改善)とセットで使うと、歩きやすい“ノーメンテに近い庭”にできます。

タイル・コンクリート|ノーメンテナンス重視の方におすすめ
ノーメンテナンス重視の方に人気なのがタイル・コンクリートです。
とにかく雑草がほぼ生えず、掃除もしやすく、見た目もおしゃれ。
初期費用は高めですが、完成後のメンテナンスは最小限で、10年以上快適に使えるケースも多く、
子育て家庭にぴったりの“お手入れいらずのお庭”に近づきます。

素材別の比較表
各素材の特徴を比較すると、次のようになります。
-
- 砂利
- コスト:安い/メンテナンス:中/耐久:中
向いている家庭:とにかく費用を抑えたいご家庭
-
- 固まる土
- コスト:中/メンテナンス:高/耐久:低
向いている家庭:土埃・ぬかるみを防ぎたいご家庭
-
- 人工芝
- コスト:中〜高/メンテナンス:低/耐久:中
向いている家庭:子どもが安全に遊べる庭にしたいご家庭
-
- グランドカバー
- コスト:安/メンテナンス:中/耐久:中
向いている家庭:緑を残したいご家庭
-
- タイル・コンクリート
- コスト:高/メンテナンス:高/耐久:高
向いている家庭:ノーメンテにしたいご家庭
同じ雑草対策でも、素材によって費用・見た目・メンテナンス頻度が大きく変わります。
ご家庭の暮らし方や、お子さんの年齢に合わせて選ぶと失敗がありません。

子育て世帯に最適な“雑草が生えにくい庭”とは?
小さなお子さんがいるご家庭では、庭は「遊び場」であり生活の「動線」であり、ときには「洗濯スペース」にもなります。
だからこそ、雑草対策は“ただ草を減らす”だけでなく、暮らしやすさを一緒につくることがとても大切です。
転んでも安心できる素材選び
人工芝は、子どもが走り回ってもケガをしにくく、靴の脱ぎ履きもしやすい素材です。
お庭の段差を減らし、フラットに整えることで安全性がぐっと高まります。
夏の虫を減らす“水はけの良い庭”
水たまりが残りやすい庭は、蚊や湿気の発生源に。
排水設計を整えることで、雑草だけでなく虫の発生も減って、夏の外遊びが快適になります。

隣家へ侵入しない境界ラインづくり
両隣に家がある環境では、雑草の“越境”トラブルを防ぐ工夫が欠かせません。
縁石・エッジ材で境界をつくり、根が伸びていかないようにするだけでも安心感がアップします。
共働きでも続く“掃除しやすい動線”
生活の動線を砂利やタイルでつないでおくと、落ち葉や砂の掃除が驚くほどラクに。
家事の時短にもつながります。
ベビーカー・自転車が通りやすいレイアウト
幅の狭い通路や段差が多いお庭では、ベビーカーや子ども用自転車が動かしづらくストレスに。
タイルやコンクリートで“まっすぐ走れる道”をつくることで、日々の負担がぐっと軽くなります。
こうしたポイントを押さえることで、雑草が生えにくいだけでなく、子育てしやすい庭へと変わっていきます。
毎日の暮らしが少しラクになるお庭を目指しましょう。
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庭づくり・エクステリアのご相談は「庭史」まで
水はけ改善×ローメンテ×おしゃれをまとめて実現
庭史は、ただ雑草を抑えるだけでなく、
「水はけ改善 × おしゃれなデザイン × ローメンテ」を同時に叶える外構・造園の施工が可能です。
子育て世帯からのご相談も多く、
「子供と遊びやすい庭にしたい」「小さな庭でも使いやすくしたい」というご相談をいただくことも。
ドライガーデンやグランドカバーを組み合わせたデザイン提案など
“雑草が生えにくいのに、おしゃれで気持ちよく過ごせる庭”づくりをお手伝いしています。
小さめのお庭や、家と家の間の細長いスペースなど、
「こんな場所でもきれいになるのかな?」というご相談も大歓迎です。
お気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 工事中でも洗濯物は干せますか? 子どもは庭に出ても大丈夫でしょうか?
工事の内容や日数にもよりますが、できるだけ生活動線に配慮した工程を組むようにしています。
「この日はここだけ使いたい」などのご希望があれば、事前打ち合わせの際に遠慮なくお伝えください。
Q. 予算が限られているのですが、一部だけの施工や段階的な工事もできますか?
まずは水はけが悪い場所だけを優先して直す、将来を見据えて「今はここまで」と区切るなど、
ご予算に合わせたプランをご提案いたします。

庭史ガーデンプランナーのコメント
小さなお子さんがいるご家庭では、
「庭が気になりつつも、どうしても毎日の生活で精一杯」というお声をよく耳にします。
庭史では、お客様の家族構成やこれからの暮らし方もお伺いしながら、
「無理なく続けられる庭」を一緒に考えていきます。
「まずは写真で相談したい」「こんな感じにできる?」といったご相談でも大丈夫です。
お気軽にお問い合わせください。
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