駐車場の幅はどのくらい必要?1台・2台の寸法目安と施工のポイント
2025.09.26
お庭づくり

駐車場の幅、どのくらい必要?
「駐車場をつくりたいけど、車が入る幅はどのくらい必要なのか分からない…」そんな声をよく耳にします。
駐車場は一度つくってしまうと後からやり直すのが難しく、幅や寸法の決め方ひとつで「車の出し入れがしにくい」「思い切りドアを開けたら壁やフェンスにぶつかりそうになる」といった使い勝手の差が大きく出てしまいます。
特に複数台の駐車や、ゲート・カーポート・外構との兼ね合いがある場合、幅の検討は失敗できない重要なポイントです。
本記事では、車種別・台数別の駐車場の幅・寸法の目安から、実際の生活を踏まえたレイアウトの工夫を総合的に解説します。
自宅の敷地に合った駐車場をどう設計すればいいのか、を整理しながら後悔しない外構・エクステリアづくりのヒントをお伝えします。
ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 1台・2台・3台以上の駐車場幅の目安と考え方
- 縦列・並列・斜め駐車の違いとメリット・デメリット
- 幅を決めるときに注意すべきポイント(ドア開閉・通路・勾配など)
駐車場幅の基本寸法(1台・2台・3台以上の目安と考え方)
1台分の駐車場サイズ(軽自動車・普通車・SUVの違い)
駐車場を1台分だけつくる場合、最低限の幅は2.5m前後、奥行きは5.0m前後が目安になります。
これは普通車を停める際の標準的な寸法で、軽自動車ならもう少しコンパクトに収めることも可能です。
ただし、駐車場の大きさは、「車を停めるスペース」だけではなく、乗り降りや荷物の積み下ろしの利便性も含めて考える必要があります。
たとえばミニバンやSUVなど車体が大きい車種では、3.0m程度の幅をとっておくとドアを大きく開けても隣家やフェンスにぶつからず安心です。
また、自転車やバイクを置くスペースを確保したい場合は、車両サイズに加えて0.5~1.0m程度の余裕を見ておくのがおすすめです。
2台分の駐車場サイズ(並列駐車・縦列駐車の比較)
車を2台停める場合、並列駐車か縦列駐車かで必要な寸法は大きく変わります。
・並列駐車:
車を横に並べて停めるため、幅5.4m〜6.0m前後が一般的な目安です。
1台あたり2.7m幅を確保すると、ドアを開けても余裕が生まれます。
奥行きは1台分と同じく5.0m程度でOK。
・縦列駐車:
車を前後に縦向きに停める方法で、奥行き10.0m前後が必要になります。
幅は1台用と同じ2.5〜3.0m程度で、間口の狭い敷地でも導入可能です。
並列駐車の場合は、出入りがスムーズで日常使いに便利ですが、敷地の間口が広く必要。
縦列駐車の場合は、は間口が狭くても収まりますが、奥の車を出すたびに手前の車を動かす必要があるため、家族による車の利用頻度が高い場合は、不便になりやすいため注意しましょう。
3台以上&来客用スペース(家庭事情に合わせた設計ポイント)
来客用スペースを考える場合、まずは自宅で普段使う車の台数+1台分を基準にすると安心です。
たとえば3台用の並列駐車なら幅8.0〜9.0m、縦列で3台なら奥行き15.0m前後が必要になります。
また、来客用や将来の車買い替えを想定して+0.5m〜1.0m余裕をとると、後からのリフォームを避けられます。
お子様の成長やライフスタイルの変化で車の台数が増えることも視野に入れ、余裕を持たせたスペース設計にしてもよいでしょう。
さらに、自宅前のアプローチや門扉との兼ね合い、駐車場から玄関までの動線も考慮し、幅だけでなく使いやすさ全体の設計を意識しましょう。
駐車方法の種類と向き不向き(縦列・並列・斜め駐車の違い)
縦列駐車のメリット・デメリット
メリット
- 敷地の間口が狭い土地でも2台以上停められる(幅は1台分でOK)
- 都市部のコンパクトな敷地や細長い土地に向いている
- 舗装面積が少なく済み、工事費用を抑えられる場合もある
デメリット
- 奥の車を出すときに手前の車を動かす必要がある
- 家族が複数台使う家庭や来客が多い家では不便
- 早朝や夜間に入れ替えをする場合に騒音が気になる
縦列駐車は、限られた敷地を有効活用できるのが最大のメリットです。
ただし日常的に車を使う家族や来客が多い場合は使い勝手が悪くなるため、ライフスタイルに合うかをしっかり検討することが大切です。
並列駐車のメリット・デメリット
メリット
- それぞれの車が独立して出入りできるので使いやすい
- 来客用スペースも確保しやすく、家族で複数台所有しても安心
- 駐車場横にアプローチや駐輪場を設けやすい
デメリット
- 間口に広さが必要(一般的には2台で5.4m以上が目安)
- 敷地条件によっては実現が難しい
- 舗装面積が増えるため工事費用も上がりやすい
並列駐車は利便性が高く、家族で車を複数台所有する家庭には最も使いやすい形式です。
一方で、間口の広さや工事費用の増加といったハードルもあるため、土地条件や予算に合わせた設計が重要になります。
斜め駐車(角度をつけた駐車)のメリット・デメリット
メリット
- 出入りがしやすく、ハンドル操作が少なくて済む
- 敷地の形に合わせて有効活用できる
- 外構デザインに動きを出せる
デメリット
- 奥行きが必要になる
- 車両サイズや台数によっては効率が悪くなる
斜め駐車は広い敷地や変形地を活かせる方法で、出入りのしやすさやデザイン性も魅力です。
ただし奥行きが必要になるため、一般的な住宅ではあまり採用されにくい点も理解しておきましょう。
駐車場は「縦列」「並列」「斜め」それぞれにメリット・デメリットがあります。
敷地の形や間口の広さ、家族の生活スタイルに合わせて選ぶことで、失敗のない駐車スペースづくりにつながります。
庭史では、理想の駐車場やお庭をヒアリングさせていただき、それぞれの土地の形に合った外構・エクステリアをご提案いたします。
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駐車場幅を決めるときの注意点
車とドアの開閉スペースの確保
駐車場の幅を決めるうえで最も重要なのが車種とドアの開閉スペースです。
軽自動車なら幅2.3〜2.5m程度でも収まりますが、SUVやミニバンは車体が大きいため、最低2.7〜3.0mは確保しておきたいところです。
荷物の積み下ろしやチャイルドシートの乗せ降ろしでドアを大きく開ける必要があり、隣家の塀やフェンスに干渉しないだけの余裕が必要になります。
また、将来的に車を買い替える予定があるご家庭では、現状の車種に合わせすぎず、少し広めに寸法を取っておくと安心です。
通路や駐輪場を併用する場合の寸法調整
「車を停めるスペース」だけでなく、生活動線や駐輪場の有無も幅設計に大きく影響します。
たとえば門扉を開閉するスペースや、玄関へ向かうアプローチ通路、自転車やバイクを置く駐輪場を確保する場合は、駐車場幅を+0.5〜1.0m程度広めに見ておくのがおすすめです。
また、防犯や誤進入を防ぐために車止めポールやゲートを設置する場合も、車両の出入りに支障がないようレイアウトを調整する必要があります。
駐車場をコンクリート・タイル・砂利などどの素材で舗装するかによっても動線計画は変わるため、外構リフォームやDIYを検討している方は、幅と素材を一体で考えるのがポイントです。
勾配(水はけ)や段差・排水の考慮
見落とされがちなのが勾配(こうばい)と段差の計画です。
駐車場はフラットに見えても、雨水を逃がすために1〜2%程度の勾配が必要になります。
幅が広いほど水がたまりやすくなるため、排水溝や目地の位置も含めて設計しておくと安心です。
また、名古屋周辺はそれほど積雪が多くはありませんが、除雪対応を考える場合は、段差を極力なくしておくと使い勝手が良くなります。
さらに、EV充電設備やセンサーライト・防犯カメラなどの設置を見据えた場合、車両と壁・柱との距離もチェックポイントになります。駐車場の寸法は、車を停めるだけではなく、勾配・段差・設備まで含め、トータルで検討するのが失敗しないコツです。
庭史ガーデンプランナーのコメント
駐車場の幅は、単純に「車が停められるかどうか」だけでなく、車種・台数・ライフスタイルによって最適な寸法が変わります。
庭史では豊富な施工事例と経験をもとに、お客様に合わせた駐車場プランをご提案しています。
「失敗しない駐車場づくり」をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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