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失敗しないカーポート選び|台数・屋根・メーカーの徹底比較

2025.09.24

お庭づくり

カーポート選びに迷っていませんか?

「車を守るためにカーポートをつけたいけれど、種類が多すぎて選べない…」「家の外観に合うかどうか心配」といった声を多くいただきます。

カーポートは一度設置すれば長く使うもの。
だからこそ「どれを選ぶか」で暮らしの快適さや安心感が大きく変わります。

しかし実際に調べてみると、片側支持・両側支持といった構造の違い、ポリカーボネートや折板屋根といった屋根材の種類、
1台用から3台以上までの台数プラン、さらには柱の高さ・デザイン・メーカーまで検討ポイントは多岐にわたり、
初めての方だと、「何を選べばいいのか分からない」と心配に。

この記事では、カーポートの基本から台数別・屋根材別の特徴、メーカーごとの違いまでを分かりやすくお伝えします。

みなさまが「自分の家・車に合った最適なカーポートが選べる」ことを目指して解説します。
設置のタイミングやデザインの工夫など、失敗しないための視点もお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

この記事でわかること

  • 台数別(1台・2台・3台以上)のカーポートの選び方
  • 屋根材や形状によるメリット・デメリット
  • 柱の高さやデザインの選び方
  • LIXIL・三協アルミ・YKK APなどメーカーの特徴比較
  • 新築・リフォームでの設置タイミングと注意点
  • 防犯・快適性を高める便利機能(センサーライト・EV充電など)

カーポートとガレージの違いを知ろう

まずは「カーポート」と「ガレージ」の違いを押さえましょう。

どちらも愛車を雨や日差しから守る設備ですが、構造が異なるため、費用感や防犯性、デザインの自由度が大きく変わります。
この違いを理解しておくと、カーポート選びの判断がスムーズになります。

カーポートとガレージの定義とは?

 

カーポートは、屋根+柱だけのオープン型。

風通しが良く、施工が比較的簡単で費用を抑えやすいのが特長です。
片側支持・両側支持などの構造や、ポリカーボネート、金属板(折板屋根・波板)といった屋根材を選べ、外観に合わせたおしゃれなコーディネートも可能です。

ガレージは四方を壁とシャッターで囲むクローズド型。

雨風・紫外線・粉じんから車をしっかり守り、セキュリティ面も安心。
保管・収納性に優れる一方で、工期や費用はカーポートよりも高くなることが多くあります。

  • 設置費用
    カーポート:比較的安い(構造がシンプル)
    ガレージ:高め(本体+基礎+建具)
  • 工期
    カーポート:短い(数日〜約1週間)
    ガレージ:長め(数週間〜)
  • デザイン性
    カーポート:高い(色・形状が豊富/外観に合わせやすい)
    ガレージ:存在感が大きい(建物との調和設計が重要)
  • 防犯性
    カーポート:中(センサーライト等で補強)
    ガレージ:高(施錠可能なシャッター)
  • 通気性
    カーポート:高(湿気がこもりにくい)
    ガレージ:低(湿気がこもるので、定期的な換気が必要)

費用を抑えつつ、雨や日差しから愛車を守り、お家の外観と調和させたいならカーポート。
盗難やイタズラ対策、保管重視ならガレージがおすすめです。

カーポートの柱・屋根の種類

カーポートを選ぶ際には「柱の位置」と「屋根材」の選択がカギとなります。

片側支持・両側支持などの構造の違いや、ポリカーボネート・折板(金属板)といった屋根材の特徴を理解しておくことで、敷地条件やライフスタイルに合った選び方ができます。

片側支持タイプの特徴

片側のみに柱を設置する「片側支持タイプ」は、駐車場の横にスペースがある敷地に適しています。

柱が片側に集約されているため、車の出入りや乗り降りがしやすく、限られた敷地を有効に使えるのがメリットです。
デザインもすっきりとしており、おしゃれなカーポートとして人気があります。

一方で、両側支持に比べると風や積雪への耐久性がやや劣るため、積雪の多い地域では、サポート柱・屋根材ホルダーなどによる補強も検討しましょう。

両側支持タイプの特徴

両側に柱を設けた「両側支持タイプ」は、構造的に安定感があり、強風や積雪にも強いのが特長です。

2台用や3台用の大型カーポートでは、このタイプが多く採用されています。

ただし、両脇に柱がある分、駐車や乗り降りの際にやや圧迫感を覚える人もいます。
敷地に余裕があるケースや、積雪対応を重視したい方に向いています。

屋根材の特徴

カーポートの屋根材には大きく分けて「ポリカーボネート」と「折板(金属板)」の2種類があります。

どちらを選ぶかで見た目や耐久性が大きく変わります。
それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

  • ポリカーボネート
    メリット:軽量で施工がしやすい/紫外線カット/カラーやデザインが豊富でおしゃれに仕上がる
    デメリット:金属屋根に比べ強度は劣る/積雪が多い地域では補強が必要
  • 折板(金属板)
    メリット:強度が高く積雪・台風に強い/断熱性があり夏の暑さや冬の冷気を軽減
    デメリット:重量があり施工コストが高め/デザインはシンプルで色の選択肢が少ない

「おしゃれに仕上げたい」ならポリカーボネート、「台風や積雪への強さ」を求めるなら折板屋根といったように、住んでいる地域や暮らし方に合わせて選ぶことが大切です。

最近では、LIXIL・三協アルミ・YKK APなどの大手メーカーからも豊富なバリエーションが登場しており、カラー展開(ダスクグレーやオークなどの新色)やオプション機能も含めて比較すると、ライフスタイルやエクステリアの雰囲気に合ったものが見つかります。

庭史では、それぞれのお住まいや外構に調和する駐車場づくりをお手伝いしています。
「どんなカーポートがわが家に合うのだろう?」と迷われたときは、ぜひお気軽にお問い合わせください。

台数別に選ぶ、最適なカーポートは?

1台用カーポートを選ぶ時のポイントは

まず戸建て住宅で最も多いのが「1台用カーポート」です。

敷地がコンパクトな狭小地や建売住宅でも設置しやすく、費用も比較的リーズナブル。

施工例も豊富で、デザインや屋根材(ポリカーボネート・折板屋根・波板など)の選択肢も広がっています。

「将来2台目の車を購入するかも…」というご家庭では、あらかじめ連棟対応タイプや梁延長タイプを選んでおくと安心。
後から追加できる商品もあるため、長期的な暮らしの変化を見据えて選ぶのがポイントです。

2台用カーポートを選ぶ時のポイントは

需要が最も高いのが「2台用」です。

ご夫婦で1台ずつ車を所有するケースや、来客時の駐車スペースとして活用されることも多いでしょう。

2台用には横並び型と縦列型の2種類があり、それぞれ敷地条件によって向き不向きがあります。

・横並び型は乗り降りや荷物の出し入れがしやすい一方、敷地幅を広く確保する必要がある
・縦列型は狭小地にも対応しやすいが、奥の車を出す際に手間がかかるのがデメリット

また、セダン+ミニバン、軽自動車+SUVなど車種の組み合わせによって必要な寸法が変わるため、LIXIL・三協アルミ・YKK APなどメーカーごとのサイズバリエーションを確認しておくことが重要です。
積雪対応や支持タイプなど、生活スタイルに合わせた機能性もチェックしておきたいポイントです。

3台以上タイプのカーポートを選ぶ時のポイントは

二世帯住宅や来客用駐車スペースを確保したいご家庭には「3台以上」タイプもおすすめです。

こちらは柱位置や強度計算が重要になり、サポート柱や折板屋根仕様など、より丈夫な設計が選ばれるケースが多く見られます。

また、おしゃれな木調カラーやお家の雰囲気にあった色を選ぶと、存在感のある大型カーポートでも外観に馴染みやすくなります。
施工は大掛かりになるため、経験豊富な施工業者さんにお願いしましょう。

屋根形状・柱の高さで選ぶ

ハイルーフ対応

カーポートを選ぶ際、意外と見落とされやすいのが高さです。

特にミニバンやSUVを所有しているご家庭では、通常の高さではギリギリで出し入れに不便を感じることも。
2.5m以上のハイルーフ対応タイプを選べば、背の高い車種でも余裕をもって駐車できます。

メーカー(LIXIL・三協アルミ・YKK APなど)によってサイズバリエーションが異なるため、事前に寸法を確認しておくのが安心です。

屋根形状(フラット/アーチ/丸屋根)

カーポートのデザインを大きく左右するのが屋根形状です。

・フラット屋根:直線的でモダンな外観にマッチし、シンプルでおしゃれな印象を与えます。
・アーチ屋根:曲線が柔らかさを演出し、植栽や庭との調和を意識する方におすすめ。
・丸屋根:雪や雨が自然に流れやすく、積雪対応や台風など強風時のリスクを軽減できます。

いずれもポリカーボネート・折板屋根・波板といった素材の選択で見た目や強度が変わるため、外構・エクステリア全体のイメージや住まいの環境に合わせて選ぶことが大切です。

  • 屋根材の選択(ポリカーボネート/折板屋根/波板)で見た目と強度が変わる
  • 外構全体のイメージや住まいの環境に合わせて選ぶのが大切

柱の高さ調整

敷地に勾配や段差がある場合は、柱の高さを調整できるタイプが便利です。

地面の傾きに対応しやすく、水平に美しく仕上げられます。

また、カーポートの下に自転車を置いたり、物置を併設したい場合にも柱の高さを工夫することで空間を有効活用できます。

さらに最近では様々なカラーを選べる商品も登場し、機能性だけでなく外観のおしゃれさにこだわる方も増えています。
庭史では、敷地条件やライフスタイルに合わせて「どんなカーポートが合うか」を丁寧にご提案し、施工事例を交えながら安心して選んでいただけるようお手伝いしています。

デザイン・カラー・機能性で選ぶ

おしゃれに見せるデザイン要素

カーポートは「車を守るための設備」という役割にとどまらず、家全体の印象を大きく左右するエクステリアの一部です。

そのため、デザインやカラー選びにもこだわると、よりオシャレに見せることができます。

人気が高いのは、自然な質感を演出できる木目調や、落ち着いた雰囲気を演出するダーク系のカラー。
明るく清潔感のあるホワイト系も根強い人気があります。

メーカーごとに様々な色が展開されており、外壁や玄関ドアとの調和を考えると選びやすいでしょう。

また、屋根材の透過度によっても印象が変わります。
ポリカーボネートは光を通して明るさを確保できる一方、折板屋根(金属板)はしっかり日差しを遮るため夏場の暑さ対策に効果的。
光の入り方や庭・室内への影響を考慮して、素材や色を選ぶことが「失敗しないカーポート選び」につながります。

便利機能(センサーライト/防犯カメラ/EV充電)

近年のカーポートは、デザイン性だけでなく機能性も進化しています。

夜間の帰宅時に安心なのがセンサーライト。
人の動きを感知して自動で点灯するため、防犯面の抑止効果も期待できます。

カインズやコメリといったホームセンターでも手軽に後付け可能ですが、施工時に組み合わせて設置すればよりスマートです。
さらに、防犯性を高めたい方には防犯カメラとの併用もおすすめ。

また、電気自動車(EV)の普及に伴い、EV充電用コンセントをカーポートと組み合わせるご家庭も増加中。
ご自宅でリーズナブルに充電する事が出来、カーライフの利便性がアップします。

このように「デザイン+カラー+機能性」をバランスよく組み合わせることで、暮らしに合った最適なカーポートが完成します。

メーカー別の特徴比較

カーポートを選ぶ際には、デザインやサイズだけでなくメーカーごとの特徴を知っておくと比較がスムーズです。

ここでは代表的な国内メーカーである「LIXIL」「三協アルミ」「YKK AP」の3社を取り上げ、それぞれの強みを簡単に整理しました。

どのメーカーもポリカーボネート屋根や折板屋根、後方支持タイプなど幅広いラインナップを展開しており、敷地条件や暮らし方に合わせて最適な選択が可能です。

  • LIXIL
    デザイン性・カラーバリエーションが豊富。
    特に人気の「カーポートSC」シリーズは住宅外観と一体感のあるシンプルモダンなデザインで高評価。
    ブラック+チェリーウッドやオークなどの木調カラーも展開されており、外壁や玄関ドアと合わせやすい。
  • 三協アルミ
    積雪対応や耐風圧性能に強みを持ち、豪雪地域や台風の多い地域でも安心。
    幅広いサイズ展開があり、2台・3台用や大型カーポートも豊富。
    実用性と頑丈さを重視する方におすすめ。
  • YKK AP
    コストパフォーマンスに優れ、住宅建材との統一感を出しやすいのが特徴。
    後方支持や片側支持タイプも展開しており、狭小地やリフォームでの設置にも適応。
    シンプルで使いやすい商品が多く、初めてのカーポート選びにも向いている。

LIXIL=デザイン性・カラー、三協アルミ=積雪・耐風圧性能、YKK AP=コスパ・統一感といったように、それぞれ強みが異なります。

外観のおしゃれさを重視するのか、積雪対応など機能性を優先するのか、あるいはコストとのバランスを考えるのか。暮らしのスタイルや地域の環境に合わせて、最適なメーカーを選ぶことが「失敗しないカーポート選び」につながります。

設置タイミングと計画のポイント

新築時にまとめて施工

カーポートは「いつ設置するか」によって、費用や設計の自由度が変わります。

新築時に外構工事と合わせて施工する場合、工事を一度にまとめられるためコスト効率が良いのが大きな利点です。

土間コンクリートや配線など同時に施工できるので、後からやり直す手間もありません。

また、建物・フェンス・植栽とデザインを統一しやすいのも新築施工の魅力です。
例えば人気のカーポートSC(LIXIL)や木目調カラーを選べば、玄関や外壁と調和したスタイリッシュな外観に仕上がります。

台風に強い折板屋根仕様や積雪対応モデルもあわせて検討しておくと、長く安心して使えるでしょう。

入居後の後付けや、リフォーム

一方、入居後にライフスタイルの変化に合わせて、後付けや、リフォームでカーポートを設置するケースも少なくありません。

子どもの独立や車の買い替えで2台・3台用に拡張したい、EV充電用のコンセントを追加したい、というライフスタイルの変化にもリフォームで対応することができます。

ただし後付けの場合、敷地の広さや柱の高さ・配線経路に制約が出ることもあります。
片側支持タイプなど、限られたスペースを活かせる商品を選ぶのもポイントです。

庭史では、現地調査をもとに最適な設置方法やメーカー(LIXIL・三協アルミ・YKK AP)の特徴を比較し、お客様の暮らしに合ったカーポート選びをサポートしています。

よくある質問(Q&A)

カーポートについて、実際にご相談いただくことの多い質問をまとめました。
導入を検討される際の参考にしてみてください。

Q:カーポートとガレージ、どちらがいい?

コストや通気性を重視するならカーポート、完全に囲って防犯性を高めたいならガレージがおすすめです。
さらに、リフォームで導入する場合はカーポートの方が設置しやすく、選べるデザインも豊富です。

Q:新築時とリフォーム時、費用は違う?

新築時に外構工事とまとめて施工するとコスト効率が良く、後付けやリフォームでは配線や柱位置の制約により費用が上がる場合があります。

庭史ガーデンプランナーのコメント

カーポート選びでは、種類・台数・屋根の形状や高さ・デザインといった要素を総合的に判断することが大切です。

新築とリフォームでは検討ポイントが異なり、同時施工によるコスト効率や、後付けによる柔軟性など、それぞれにメリットがあります。

また、暮らし方や家族構成、所有する車種によっても最適なプランは変わります。
実際の施工事例を参考にしながら、自分たちの生活に合った一台を選ぶことが、失敗しないカーポート選びにつながります。

庭史では地域密着の経験を活かし、お客様にぴったりのプランをご提案しています。

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