低予算で叶える庭づくり|お金をかけずに“おしゃれ”にするコツ
2025.11.19
お庭づくり

新築を建てるタイミングで、多くの方が直面するのが「庭をどんなデザインにするのか問題」。
できるだけ費用は抑えたい。でも、せっかくの新築と共にお庭もおしゃれにしたい…。そんな方も多いのではないでしょうか。
砂利・レンガ・人工芝・外構工事…どれがDIYできるのか、どこからプロに任せるべきなのかも判断が難しいところ。
この記事では、初期費用と維持費(ランニングコスト)をどちらも抑えながら、
低予算でおしゃれに見える庭づくりをプロの視点でわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- お金をかけない庭づくりの考え方(目的設定・総コストの考え方)
- 低予算でもお庭を“おしゃれに見せる”デザインのコツ(直線・高さ・色数の絞り方)
- 砂利・防草シート・レンガ・人工芝などDIYでも出来る庭づくりアイデア
- DIYとプロ施工の上手な分担と、維持費まで抑えられるドライガーデンのポイント

“お金をかけない庭づくり”は「目的」と「下地」が大事
庭の“目的”を決める
最初に必ず押さえてほしいのが、「庭をどう使いたいのか」目的を決めることです。
遊ぶ・眺める・育てる・BBQ・子どもやペットの遊び場など。
目的によって、必要なスペースや素材、かけるべき費用が大きく変わります。
●「BBQを楽しむ庭」にしたい場合
“月に1回は庭でBBQしたい” という方の場合、
最低でも3〜4人が座れるスペース(3〜4畳ほど)と、油汚れに強いコンクリートやタイルが向いています。

●「子どもが走り回れる庭」にしたい場合
“子どもが安全に遊べるスペースを作りたい” なら、
転倒しても安心な人工芝がベスト。
デッキや砂利は転んだ際に怪我をする可能性があります。
また、安全性を考えフェンスもセットで考えると良いでしょう。
目的を1つ決めるだけで、
選ぶべき素材・DIYで出来る範囲・予算配分が一気に明確になります。
どんな用途でお庭を使いたいのかを考えてみましょう。
- 庭で何をしたいかを1~2個に絞ると、素材選びが明確になる
- BBQ・子ども・ペット・眺める用などで優先すべき素材・費用が変わる
- 迷ったら「一番よく使うシーン」を基準にするのがおすすめ
低コストの鍵は“下地”(整地・防草)
「お金をかけない庭づくり」で最も大事なのが見えない部分の「下地」です。
整地が不十分なまま砂利を敷いたり、防草シートを敷くと、
数か月〜数年で雑草が一気に広がり、結局やり直しになってしまうことも。
これはDIYで特に多い失敗例です。
整地が不十分なまま進めてしまうと、人工芝が浮く、砂利が沈む、雨水が溜まる…とトラブルが出てきてしまいます。

そんな時は、下地だけプロに任せておくと
長期のランニングコストが減り、長く快適なお庭になります。
防草シート+砂利敷き、排水の整備をしっかり行えば、「手入れのいらない庭」に近づき、
お庭ごとのデザイン(例:おしゃれモダン・スタイリッシュなお庭など)も維持しやすくなります。
初期費用×維持費=“総コスト”で判断しましょう
「お金をかけない庭」にしたいときは、初期費用だけで判断するのはNG。
大切なのは、“初期費用 × 維持費(ランニングコスト)”=総コストという考え方です。
たとえば芝生は導入費は安いものの、草刈り・水やり・エッジ処理など維持費が高いのがデメリット。
一方、人工芝は初期費用はやや高めですが、維持費はあまりかかりません。

さらに砂利敷きやドライガーデンは、初期費用も維持費もコストが低めなのが特徴。
管理の手間もあまりかからず、おしゃれな見た目に仕上げることが出来ます。
家づくりと同じように、お庭も「総コスト」で考えると、長い目で見た際に費用面も管理面も快適なお庭になります。
費用を抑えても“おしゃれに見える”3つのデザインをご紹介
「直線×高さ」でモダンな雰囲気を演出
低コストでお庭のデザインをおしゃれに統一するコツは、複雑な形を作らず「直線」と「高さ」を意識すること。
これはモダンな外構との相性も抜群です。
まず、アプローチや砂利のラインを直線で揃えるだけで一気に“整った印象”になります。
曲線デザインも素敵ですが、費用を抑えたい方には直線で作るお庭が最適です。
さらに、景石やアガベ・ユッカなど背のある植栽を1〜2本置くだけで、立体感が出てプロ施工のような雰囲気に。
アガベ・ユッカなど、高さをつくる要素は、最小限の本数でも仕上がりに大きな差が出ます。
直線×高さのバランスを押さえるだけで、低予算でもしっかり「おしゃれ」に見える空間を作ることが出来ます。

色数を“3色”に抑える
おしゃれに見せたいなら、まず色を増やさないこと。
モダン外構の基本は「グレー・ブラック・グリーン」のように、色数を3色以内に抑えることです。
例えばグレー砂利×黒系の石×緑の植物。この3色だけでも、低コストで統一感のある洗練されたお庭に仕上がります。
逆に多色を使うと雑然とした印象になってしまうことがあるので注意しましょう。
色数を絞るテクニックは、DIYでもすぐに実践できる“お金のかからないデザイン戦略”。
材料選びに迷わないので、予算配分もしやすくなります。

“見えるライン”だけプロに任せる
費用を抑えつつ完成度を上げたいなら、「見えるライン」だけプロに任せるのがおすすめです。
庭の印象を決めるのは、アプローチのライン、縁石、境界の見切りなど“目に入りやすい部分”。
ここをプロに施工を依頼することで、耐久性とデザイン性が一気に向上します。
周りの砂利敷きや植栽スペースづくりはDIYでも可能。
必要なところにだけコストをかけると、費用面でもお庭の見た目でもバランスの良い庭になります。
- 砂利敷き・花壇づくり・タイル・鉢の配置はDIYでも十分可能
- 整地・勾配・人工芝の下地はDIYだと失敗リスクが大きい
- “見た目の調整はDIY・地面工事はプロ”が総額を抑えるコツ
見えるラインの仕上がりは、外構の“完成度”に直結する重要ポイント。
庭史では外構とお庭をトータルでデザインし、施工が可能です。
お気軽にご相談ください。
低予算でも映える|DIYでも出来る庭づくりのアイデア
おしゃれにしたい人向け|「砂利敷き」で雑草対策+おしゃれモダンなデザインを演出
もっとも手軽でコスパ抜群なのが砂利敷きです。
材料費が安く、広い面積に使えるうえ、雑草対策としても優秀。
防草シートと組み合わせれば、数年単位で草取りの手間を大幅に削減できます。

また、砂利は色選びで印象が大きく変わる素材。
白・黒・グレーのモノトーンが特に人気で、外構の雰囲気を損なわず、おしゃれな印象を作ることが出来ます。
費用を抑えつつ「おしゃれに見せたい」人にとって、砂利は最強の選択肢かもしれません。
とにかく手入れしたくない人向け|「防草シート+マルチング」でローメンテナンス
「草取りが本当にしんどい…」という方に最適なのが、
防草シート+マルチング材(砂利・バークなど)の組み合わせです。
下地がしっかりしていれば、草がほぼ生えず、年間の手入れ時間が少なくなります。
ただし、ホームセンターなどに売っている安いシートは
数年で雑草が貫通しやすく、結果的に張替えが必要になり金額が高くなるケースもあるので注意しましょう。
防草シートなど下地が整っていれば、その上は低コスト素材でも十分“手入れのいらない庭”に仕上がります。

置くだけで雰囲気が変わる|「レンガ・タイル」で整った印象へ
置くだけタイルやレンガは、DIY初心者でも扱いやすい人気素材です。
ホームセンターで購入でき、費用も比較的安く抑えられます。
玄関アプローチや勝手口まわり、犬走りなどの“生活動線”に取り入れるだけで、一気に整った印象になります。
素材の選び方でナチュラルにもモダンにも寄せられるため、外構との相性も抜群。
小さなリフォームでも満足度が高いアイテムです。
自然な雰囲気を出したい方|「グランドカバー植物」で抜け感+雑草対策
お金をかけず自然な雰囲気を出したい方や、
「砂利だけでは無骨になりすぎる気がしている」とお悩みの方にはグランドカバー植物がおすすめです。
ほどよい“抜け感”が生まれ、おしゃれさがグッと増します。
クラピアやヒメイワダレソウは、横に広がるスピードが早く、
雑草を抑える効果が高い人気のグランドカバーです。
芝生より手入れが少なく、年に数回のカットだけで綺麗な状態を保ちやすいのも魅力。
ただし、日陰や蒸れには弱いため、場所に合わせた選び方が大切です。
砂利とグランドカバー植物を組み合わせることで、低コストでおしゃれなデザインが実現できます。

子どもが遊べる庭・ペットが走れる庭をつくりたい方|「人工芝」で長期的に安心
子どもが遊べる庭・ペットが走れる庭をつくりたい場合は、人工芝がおすすめです。
導入費はやや高めですが、10年単位で見れば維持費があまりかかりません。
水やりや草刈りも不要で、忙しいご家庭に向いています。
ただし人工芝はDIY難易度が高め。
下地処理が甘いと浮いてくる・剥がれる・段差が発生するなど、見た目も寿命も大きく落ちてしまいます。
人工芝にしたい場合は、耐久年数×下地処理(整地・防草)が重要。
この部分をプロに任せることで、10年後の満足度が大きく変わります。
安く済ませるなら|DIYとプロを上手に使い分けるのが最適
表面の仕上げは、DIYでもOK
費用を抑えたいなら、まずは“表面の仕上げ”部分をDIYするのがおすすめです。
一部の砂利敷き・花壇づくり・グランドカバー植物の植え込みなどは、比較的失敗が少なく、自分のペースで作業できます。
また、鉢植え・置き型タイル・簡易フェンスなどの“見た目を整えるアイテム”もDIY向き。
こうした作業は材料費も抑えやすく、小額で雰囲気を変えられるのが魅力です。
「まず試してみたい」「費用をかけずにおしゃれに見せたい」という方にぴったり。
DIYは自由度が高く、好みのテイストに寄せられるため、お庭づくりの“最初の一歩”としても最適です。

下地づくりはプロに任せるべき作業
一方で、費用を節約したいときほど“下地づくりだけはプロに任せる”のがおすすめです。
たとえば整地(凸凹をなくす作業)、雨水を流すための勾配づくり、土留め・ブロック積み、掘削などは、
表面の仕上がりの良し悪しを大きく左右します。
ここをDIYしてしまうと、人工芝が浮く、砂利が沈む、水たまりができる…などのトラブルが発生し、
「やり直し」につながる可能性が。
プロは重機などを使い、土壌の硬さや排水、動線まで考えた設計で施工を行います。
とくに新築外構(カーポート・アプローチなど)と合わせて考える場合、プロに任せることで見た目にも機能面にも統一感が生まれます。
“簡単な仕上げはDIY、下地はプロ、”がもっとも効率的で、長く満足できるお庭になります。
間違えると高くつく!NG事例
「DIYで節約したつもりが、あとで修繕費が倍以上になった…」というケースも珍しくありません。
- 防草シートが1年で浮いて雑草だらけに
- 安い人工芝が数年でボロボロになる
- 整地不足で砂利が沈み、水はけが悪くなる
これらはすべて下地の施工ミスが原因。
結果的に「修繕費+やり直しコスト」がかかり、DIYのメリットが消えてしまいます。
節約したいときほど、どこまでDIYし、どこをプロに任せるかの判断が重要です。

初期費用・維持費を抑えられるお庭|“ドライガーデン”がおすすめ
ドライガーデンの初期費用が抑えられる理由
ドライガーデンは、おしゃれでかっこいいだけでなく、初期費用を抑えやすいお庭です。
植栽本数が少なくても成立するデザインのため、植物代を節約できます。
下草や芝生のように「広い面積を埋めるために大量に買う」必要がなく、
アガベ・ユッカなど主役になる植物を数本配置し、石を組み合わせるだけで迫力のある庭に。
また、景石や砂利が中心となるため、材料費が読みやすく、予算管理がしやすいのも特徴。

ドライガーデンは手入れがラク
ドライガーデンが選ばれる一番の理由は、圧倒的に手入れがラクなこと。
乾燥に強い植物を使うため、水やりが少ないのも特徴。
剪定も年1回あるかどうかで、一般的な庭と比べて手間が少なくなります。
さらに砂利を厚く敷く構造のため、太陽光が土に届きにくく、雑草が生えにくいお庭に。
草取りの手間が減るだけでなく、ランニングコスト(維持費)も大幅に削減できます。

ドライガーデンの特徴は「モダン×ロック」|圧倒的に“映える”お庭になる
ドライガーデンは見た目のかっこよさも大きな魅力です。
直線的な構成・高さのある植栽・無骨な石の質感が、外構との統一感を生み、
家全体のデザイン性をグッと高めてくれます。
昼は影が強調されて立体感が際立ち、夜はライトアップで表情が変わる“映える庭”に。
モダンな外構や住宅との相性が非常に良いスタイルです。
- 植栽本数が少なくても成立するため、植物代を抑えやすい
- 乾燥に強い植物と砂利敷きで手入れが少ない
- 直線×景石×植栽で、低予算でも“映える庭”にしやすい
低予算でもここまで変わる|施工事例
ドライガーデンは、Before→Afterの変化がわかりやすいのも特徴です。

砂利・景石・植栽の組み合わせだけで、荒れた庭が一気にモダンでスタイリッシュな空間に。
施工範囲が小さくても大きな変化が出るため、「低予算でもここまでできる」と驚かれるケースも多いです。
以下の施工実績から、ドライガーデンの施工例をご覧いただけます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 本当に“お金をかけずに”おしゃれな庭はできますか?
はい、可能です。
直線的なレイアウト・色数の制限・砂利を中心とした素材選びなど、デザインのコツを押さえれば低予算でも十分おしゃれなお庭に。
また、簡単な仕上げ部分をDIYにしつつ、下地だけプロに任せることで総額を抑えることもできます。
「この予算でどれくらいできる?」といったご相談もお気軽にお問い合わせください。
Q2. ドライガーデンは名古屋の気候でも育てられますか?
名古屋のように夏場は暑く乾燥しやすい地域は、ドライガーデンが向いています。
アガベ・ユッカ・コルジリネなど、乾燥に強い植物は暑さにも耐えやすく、水やりが少なくても元気に育ちます。
さらに砂利の層が熱を逃がしやすく、また雑草対策としても効果的です。

Q3. DIY初心者でもできる庭づくりはありますか?
砂利敷き・鉢植えの配置・グランドカバーの植え込みなどは、初心者でも始めやすい作業です。
置くだけタイルやレンガもDIY向きで、低予算で見た目を一気に整えたい方におすすめです。
反対に「整地」「勾配づくり」「人工芝の下地」はプロに任せるようにしましょう。
Q4. どのくらいの費用から、ドライガーデンが作れますか?
玄関前の砂利敷きや植栽の入れ替えなどの小規模リフォームなら、10万円台〜施工が可能です。
庭全体のドライガーデン化でも、規模によっては30〜80万円前後で収まるケースもあります。
まずは「何ができるか」だけでもお気軽にお問い合わせください。

Q5. おしゃれにしたいけど手入れはしたくない…どうすれば?
その場合、最も相性が良いのがドライガーデンです。
水やりは月に数回、剪定はほぼ不要。砂利敷きで雑草も生えにくく、維持費が圧倒的に安いのが特徴です。
見た目もモダンでスタイリッシュなので、住宅との相性が非常に良いスタイルです。
庭史ガーデンプランナーのコメント
庭づくりのポイントを押さえることで「お金をかけないお庭」でも十分おしゃれに仕上がります。
大切なのは、まず庭の目的を決めること。
そして下地づくりを適切に行うこと。

さらに色数を絞り、DIYとプロを上手に使い分けることで、おしゃれなお庭を実現することが出来ます。
維持費まで考えると、手入れが少なく、長く楽しめるドライガーデンは非常に良い選択肢の一つです。
「どこまでDIYできる?」「費用感を知りたい」などもお気軽にご相談ください。
理想のお庭づくりを、段階的にサポートさせていただきます。
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