植栽ノート

Plants Note

外構フェンスで愛犬の脱走防止|門扉・植栽も活かした安心設計

2025.08.27

庭づくり・育て方

愛犬や愛猫とお庭で過ごす時間は、家族にとって大切なひととき。
その一方で心配になるのが、脱走やケガといった思わぬ事故、そして鳴き声・吠え声によるご近所トラブルです。
外構・エクステリアを工夫すれば、ペットがのびのび遊べる安全な空間と、周囲に配慮した暮らしを両立できます。

この記事では、フェンスや門扉を中心にした脱走防止の工夫、
庭全体の安全性を高める外構・エクステリアの選び方、さらにご近所に配慮した植栽の活用法まで、庭史(にわふみ)ならではの視点でご紹介します。
安心してペットと過ごせるお庭づくりのヒントにしてみてください。

愛犬・愛猫を守るフェンス&門扉のメリット

安全性の確保

庭から道路へ飛び出してしまうと、思わぬ交通事故につながる危険性があります。
また、ちょっとした隙間から外へ抜け出す「脱走」は、迷子や怪我の原因にもなりかねません。

犬は予想以上にジャンプ力やよじ登りの力があり、小型犬でも90cm前後の障害を超えることがあります。
大型犬では150cmを超える高さが必要になるケースもあり、犬種ごとの特性に合わせた外構・エクステリア設計が欠かせません。

近隣への迷惑防止

犬は外を歩く人や車に反応して吠えてしまうことがあります。
フェンスで視線を遮るだけでも、無駄吠えの抑制につながりますし、飛びかかりや接触トラブルを防ぐ効果も期待できます。
安心して庭で遊ばせられるので、飼い主にとってもご近所にとっても過ごしやすい環境になります。

運動不足を解消

毎日の散歩だけでは十分に発散できないエネルギーも、お庭の中でのびのび遊ぶことでしっかり消費できます。
運動はストレス軽減や肥満予防につながり、健康寿命を延ばすことにも役立ちます。

フェンスの種類と特徴

庭にドッグランをつくる際、フェンスは安全性と快適性を左右する大切な要素です。
ここでは代表的な4種類のフェンスと、その特徴をご紹介します。

メッシュフェンス

シンプルで風通しが良く、視界も確保できるため人気のタイプです。
比較的コストを抑えられる点も魅力ですが、犬によっては外の刺激で興奮しやすくなることも。
小型犬の脱走を防ぐには、目の細かいメッシュを選ぶのがおすすめです。

目隠しフェンス

外からの視線を遮り、プライバシーを守れるタイプです。
周囲の音や動きを抑えられるので、吠え癖がある子にも効果的。
ただ、風通しが悪くなる可能性があるため、設置場所や高さを工夫して、夏場の暑さ対策も考慮するようにしましょう。

アルミフェンス

軽量でサビに強く、犬のおしっこによる劣化が少ない点が特長。
デザインやカラーのバリエーションも豊富で、庭全体の雰囲気に合わせやすいのが魅力です。
耐久性も高く、長く使いたい方におすすめです。

木製フェンス

自然な雰囲気を演出でき、庭に温かみを与えてくれます。
ただし、耐久性は他の素材より劣るため、定期的な塗装やメンテナンスが必要です。
愛犬がかじってしまう場合は、保護材の使用を検討すると安心です。

フェンス選びは「安全性」「見た目」「メンテナンス性」のバランスが大切。
愛犬の性格や暮らし方を踏まえて、最適な素材を選ぶようにしましょう。
お庭の状況に合わせた最適なフェンス設計をお知りになりたい方は、ぜひ庭史までご相談ください。

アメリカンなフェンスの施工例はコチラ

フェンス・門扉を選ぶ際のポイント

愛犬や愛猫と庭で安心して過ごすためには、まず「脱走防止」を徹底することが欠かせません。
ワンちゃん・ネコちゃんは意外なところから飛び出してしまうことがあり、交通事故や迷子につながるケースも少なくありません。
ここでは、外構・エクステリアで押さえておきたい脱走対策の基本を紹介します。

フェンスの高さ

犬の場合は大きさや犬種によって必要な高さが異なります。

・小型犬(トイプードル、ダックスフンド、チワワ):60cm~90cm
・中型犬(柴犬、コーギー):120cm
・大型犬(ゴールデン、ラブラドール、シェパード):150~180cm

小型犬は90cm以上、中型犬は120cm以上、大型犬やジャンプ力のある犬種は150cm以上を目安に設計しましょう。
猫はジャンプやよじ登りが得意なため、フェンス上部にネットを設けたり、内側に傾斜をつけて登れない構造にすることが効果的です。

フェンスや門扉の隙間

フェンスや門扉の隙間 小型犬や子犬は意外なほど小さな隙間から抜け出してしまいます。
フェンスの隙間は頭や足が通らない幅に設定し、門扉の下部も地面とフィットさせることが大切です。
格子状のフェンスを選ぶ際は、縦桟の間隔を5~7cm以内にすると安心です。

二重扉やロックの設置

玄関や駐車場につながる動線には二重扉を設置すると、不意の飛び出しを防げます。
特に来客時や荷物の出し入れで扉を開ける瞬間は事故が起こりやすいため、内外二重のゲートが効果的です。
ロック付きの門扉を採用することで、風や衝撃による不意の開閉も防止できます。

 

地面との隙間対策

犬は掘る、猫は潜るという行動を取ることがあり、地面とフェンスのわずかな隙間も油断できません。
下部にコンクリート基礎を打つ、またはブロックを敷いて固定することで、掘り抜けや潜り抜けを防止できます。
庭史では敷地の状況を踏まえ、見た目と機能のバランスを考えた施工をご提案しています。

さらに、お庭の安全性を高めるポイント

脱走防止とあわせて考えたいのが、庭全体の「安全性」です。
外構・エクステリアや植栽の選び方を誤ると、犬や猫のケガや健康被害につながることも。
安心して過ごせる庭をつくるためのポイントを整理しましょう。

フェンス材質の選び方

フェンスは材質によって安全性や耐久性が変わります。
アルミ製はサビに強く長持ちしやすいですが、硬さがあるため角の処理が重要です。
木製は温かみがあり景観に馴染みやすい一方、劣化やささくれに注意が必要。
メッシュタイプは風通しがよく圧迫感も少ないですが、細かい部分に足や爪が引っかからないようチェックしましょう。

外構の角や金具の処理

外構の角や金具部分がむき出しだと、走り回ったときにケガの原因になります。
カバーを付ける、丸みを持たせるなど仕上げに配慮することで事故を防ぎやすくなります。

有害植物を避ける・安全な植栽を選ぶ

ユリやスズラン、チューリップなどは犬や猫にとって有害とされる植物です。
庭には避けるのが安心ですが、その代わりに安全でデザイン性の高い植栽を選ぶことで快適な空間をつくることができます。
たとえば、ラベンダーやローズマリーは香りが強く害虫を寄せにくく、ノミ・ダニ対策としても効果が期待できます。
オリーブやシマトネリコといった常緑樹は管理しやすく、庭のシンボルツリーとしても人気。
ドライガーデンなら、トゲのないアガベ・アテヌアータやニューサイランなど、犬や猫にも安心な種類を選ぶとよいでしょう。
庭史では地域の気候や庭全体のデザインに合わせて、安全かつ美しい植栽を組み合わせたご提案を行っています。

メンテナンス性を意識

どんなに安全な外構でも、劣化や破損を放置すると危険に直結します。
耐久性の高い素材を選び、定期的に点検・補修を行うことが長く安心して使うポイントです。
特にフェンスや門扉は、金具の緩みやサビがないかをこまめに確認し、異常があれば早めに修繕を。
植栽も枝の伸びすぎや落ち葉の散乱があると、思わぬケガや害虫の発生につながります。

ご近所への配慮を考えた外構・エクステリア

愛犬・愛猫と庭で楽しく過ごすためには、飼い主や家族だけでなく、ご近所への配慮も欠かせません。
吠え声・鳴き声や視線、音の問題を軽減できる外構デザインを工夫することで、安心して暮らせる環境につながります。

視線をカットして吠えを防ぐ

犬は通行人や他の犬が見えると興奮して吠えてしまうことがあります。
目隠しフェンスや常緑樹を組み合わせて視線を遮れば、余計な刺激を減らし、落ち着いて過ごせるようになります。

植栽やフェンスで騒音対策

愛犬・愛猫の鳴き声や生活音は思った以上に響くもの。 遮音性のあるフェンスや厚みのある植栽を取り入れることで音をやわらげ、ご近所への配慮につながります。
植栽は防音と同時に景観性も高められるのが魅力です。

防犯性を高める工夫

外構の工夫はワンちゃん・ネコちゃんだけでなく人にとっても安心につながります。
門扉やフェンスで侵入を防ぎつつ、外からの視線を適度に遮れば、防犯効果も期待できます。

景観との調和

せっかくのお庭ですから、見た目の印象も大切。
お家やまわりの雰囲気に合ったデザインや植栽を取り入れれば、景観に馴染み素敵なお庭に。
庭史では外構・エクステリアと植栽をトータルで設計し、機能性とデザイン性を両立したご提案を行っています。

庭でのしつけに役立つ外構・エクステリア

庭は犬や猫にとって自由に遊べる場所であると同時に、しつけや学びの場にもなります。
外構・エクステリアを工夫することで、「安全に遊ぶ」だけでなく「生活のルールを学ぶ」環境づくりが可能です。

ゲートや仕切りで区切りをつける

庭にゲートや仕切りを設けて「入っていい場所」と「立ち入り禁止の場所」を分けることで、犬や猫にルールを教えやすくなります。
玄関や駐車場への飛び出しを防ぎつつ、日常的なしつけにもつながります。

フェンスを活かしたトレーニング

フェンス沿いを使ったウォーキングや呼び戻し練習は、庭なら安心して行えます。
柵の内側で行うことで脱走の心配がなく、集中して学習させることができます。
庭にちょっとした仕切りや遊具を取り入れれば、遊びながら学べる環境に。
ワンちゃん・ネコちゃんにとって楽しい時間が「しつけ=良いこと」と結びつきやすくなります。

フェンスDIYという選択肢

「庭の中だけを軽く区切りたい」「一時的にペットスペースを作りたい」といった場合は、DIYフェンスも便利です。
なかでも目隠しタイプは、外からの視線や通行人に反応して吠えてしまうワンちゃんがいるご家庭に人気。
プライバシーを守りながら、安心して庭で遊ばせられるのがメリットです。

ホームセンターや通販で購入でき、既存の庭に後付けできる商品も多く、置くだけのタイプや支柱を地面に刺すだけで設置できるタイプなら工具をほとんど使わずに扱えます。
芝生や花壇の一角に設置すれば、ワンちゃん・ネコちゃんの遊び場を手軽に確保できます。

ただし、あくまで「簡易的な仕切り」としての利用が基本。
体重のある犬が体当たりしたり、猫がジャンプすると突破されてしまうこともあります。
本格的な脱走防止や長期的な使用を考えるなら、プロによるしっかりした外構フェンス工事をおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q.犬が飛び越えないフェンスの高さは?

トイプードルやダックスフンドなどの小型犬は90cm以上、 柴犬やコーギーなどの中型犬は120cm以上、ゴールデンやラブラドールなどの大型犬やジャンプ力のある犬種は150cm以上が安心です。
設置場所に段差や台があると飛び越えやすくなるため、周囲の環境も考慮しましょう。
高さだけでなく、足をかけにくい構造や上部に内傾を付ける工夫も効果的です。

Q. 猫の脱走防止はどうすればいい?

猫はよじ登りやジャンプが得意なので、フェンス上部にネットを張る、内側に傾斜をつけるなどの工夫が有効です。
さらに、壁際に棚や足場になる物を置かないこともポイントです。

Q. 吠え声・鳴き声対策に効果的な外構は?

通行人や他の犬が見えると吠えやすいため、目隠しフェンスや常緑樹の植栽で視線を遮るのが効果的です。
遮音性のあるフェンスや厚みのある植栽を組み合わせれば、防音性も高まり、ご近所への配慮にもつながります。

 

庭史ガーデンプランナーのコメント

フェンスや門扉で安全を守ることもとても大切ですが、そこに植栽を組み合わせることでお庭がやさしい表情になります。
フェンスや門扉と組み合わせて、常緑樹で視線を遮れば吠えにくくなり、
ラベンダーやローズマリーのようなハーブは虫よけ効果も期待でき、安心感が広がります。

庭史では、外構・エクステリアと植栽を一緒に考えながら「安全」「快適」「ご近所配慮」を形にしていきます。

「この植栽なら安心かな?」「フェンスと合わせるとどんな雰囲気になる?」
そんな身近な疑問もお気軽にご相談ください。

地域や季節に合わせて、愛犬・愛猫も家族も安心できるお庭をご提案します。

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