犬の足に優しい庭の床材選び|芝生・ウッドチップ・デッキの比較と選び方
2025.08.21
庭づくり・育て方

犬や猫にとって、お庭は走り回ったり日向ぼっこをしたりできる大切な遊び場です。
実は、庭の床材や舗装材の選び方ひとつで「足裏・肉球の火傷」「ケガ」「泥汚れ」や「床材の誤飲」といった思わぬリスクが潜んでいるんです。
真夏のアスファルトや石材は高温になりやすく、人工芝でも種類によっては熱がこもりやすいことも。
砂利は掃除がしにくく、尖った石でケガをする心配もあります。
飼い主にとっても「掃除のしやすさ」や「手入れのしやすさ」は気になるポイント。
汚れがたまりにくい、快適に保てる庭であれば、毎日の暮らしもぐっと安心で楽になります。
庭史(にわふみ)では、外構・エクステリア・植栽をトータルで考え
ワンちゃん・ネコちゃんと家族が一緒に、快適に過ごせるやさしいお庭をご提案しています。
犬や猫に優しい床材(舗装材)にするメリット
足腰へのやさしさ
犬や猫にとって、庭は思いきり走ったり日向ぼっこをしたりする大切な場所です。
けれども床材が硬すぎると、関節や足裏に負担がかかり、ケガにつながることも。
天然芝やウッドチップのようにクッション性のある素材を選べば、走ったときの衝撃をやわらげられるため、シニア犬や小型犬でも安心して遊ぶことができます。
特に関節に負担のかかりやすい犬種(ダックスフンド、コーギー、ラブラドール・レトリーバー、ジャーマン・シェパードなど)にとっては、庭の床材が柔らかいかどうかが快適さを左右する大きなポイントです。
猛暑でも火傷防止
真夏の庭で注意したいのが肉球の火傷。コンクリートやタイルは熱を吸収しやすく、表面温度が高くなってしまいます。
その点、芝生やウッドチップは熱がこもりにくく、夏でも比較的涼しく保てます。
掃除・メンテナンスが楽
飼い主にとってもうれしいのが掃除のしやすさです。
人工芝やウッドデッキは水はけが良く、雨の日の泥汚れや犬や猫のおしっこ跡も簡単に処理できます。
天然芝のように頻繁な草刈りや補修が必要ないため、交換・メンテナンス不要の庭を実現しやすく、忙しいご家庭でも管理が楽になります。
安全性アップ
鋭い砂利や不安定な土では、犬や猫の誤飲や転倒のリスクが残ります。
安心して走れる柔らかい床材に変えることで、思わぬケガや事故を防ぐことができます。
このように、犬や猫に優しい床材を選ぶことで健康を守るだけでなく、家族にとっても掃除しやすく安心できる暮らしが実現します。
庭をただの遊び場ではなく「犬や猫と家族の快適な空間」へと変えることができるのです。
犬や猫に優しい庭の床材とは?選び方の5つの視点
・クッション性
犬や猫が走ったときの衝撃を吸収できるかどうかは大切なポイントです。クッション性が高い天然芝や人工芝、ウッドチップは、関節や足裏への負担をやわらげます。
特にダックスフンドやコーギーなど胴長短足の犬種、ラブラドールやゴールデンなど体重の重い大型犬は関節に負担がかかりやすいため、柔らかい床材が理想です。
・温度対策
真夏の庭では、地面の温度が急上昇しやすくなります。コンクリートやタイルは熱を吸収しやすく、肉球の火傷につながる恐れがあります。
芝生やウッドチップ、グラウンドカバー植物などは熱をやわらげ、暑さ対策に有効です。庭でワンちゃん・ネコちゃんを遊ばせるなら、猛暑対策は欠かせません。
・メンテナンス性
犬や猫の庭では「雨の日の泥汚れ」「落ち葉」「おしっこ跡」など日常的な掃除が必須です。
人工芝やデッキは水はけが良く、汚れをすぐに洗い流せます。天然芝は見た目が自然で魅力的ですが、雑草取りや芝刈りといった手入れが欠かせません。
管理にどれだけ時間をかけられるかを考えて選ぶことが大切です。
・安全性
砂利や大きめのウッドチップは、犬や猫の誤飲や肉球のケガにつながることもあります。
また、尖った石や段差の多い庭は転倒の原因になるため注意が必要です。
安全性を高めるためには、粒の細かい砂利や誤飲リスクの少ない素材を選ぶ、あるいは一部に人工芝やグラウンドカバーを取り入れるなどの工夫が効果的です。
・コスト・手間のバランス
庭づくりでは初期費用だけでなく、維持費や交換のサイクルも考慮する必要があります。
天然芝は手入れに手間がかかる一方、人工芝は「交換・メンテナンス不要の庭」を実現しやすい素材です。
ウッドチップはコストは安いですが補充が必要、デッキやタイルは高耐久ながら初期投資が大きくなります。
この5つの視点を押さえておけば、「庭の地面はどの床材がいいの?」という疑問に対して、
自分の暮らしやワンちゃん・ネコちゃんの性格に合った最適な選択がしやすくなります。
庭史では、人工芝・天然芝・ウッドチップ・タイルなどを組み合わせ、ライフスタイルに合った庭づくりをサポートしています。
素材別メリット・デメリット徹底比較
天然芝
・メリット
自然の緑が楽しめ、夏場も地面の温度が上がりにくいのが大きな魅力です。
犬や猫にとっても心地よく、思わず寝転びたくなるような環境に。
クッション性があるので足腰への負担も少なく、シニア犬や小型犬にも安心です。庭全体の景観もぐっと美しくなるのも大きなメリットです。
・デメリット
一方で、おしっこによる黄ばみやシミが残りやすく、放っておくと部分的に枯れてしまうことがあります。
また、芝の隙間から雑草が生えやすいため、除草や芝刈りといった手入れは必要です。
夏場は水やりを欠かせませんが、逆に雨が続けば泥がつきやすい面もあります。よく走る場所は芝が薄くなりやすいので、定期的な補修や病害虫のチェックをしてあげると長持ちします。
手間はかかりますが、その分「自然と調和した暮らし」を楽しめるのが天然芝の魅力です。
人工芝
・メリット
人工芝は天然芝の手入れの大変さを避けたい方に人気の素材です。
見た目がリアルで、一年を通して青々とした緑を楽しめるのが大きな特徴。
泥汚れや抜け毛も掃除しやすく、雨の日でも庭が汚れにくいため、清潔さを保ちやすいのも安心です。
さらにクッション性があるため犬や猫が走っても足にやさしく、耐久性も高いため長く使えます。
・デメリット
その反面、夏場は人工素材が熱を持ちやすく、日差しが強い日には肉球火傷のリスクがある点に注意が必要です。
遮熱タイプを選んだり散水で温度を下げるなどの工夫が欠かせません。
また10年前後で交換が必要になり、初期費用も天然芝より高めです。
メンテナンスを減らし、掃除のしやすさを優先したいご家庭には特におすすめです。
砂利
・メリット
砂利は防草効果があり、雑草が生えにくい点が大きなメリットです。
水はけが良く、雨の日でも泥汚れを防げるため、庭の管理がしやすい素材といえます。
さらに歩くと音がするため、防犯効果も期待できます。
・デメリット
一方で、犬や猫にとっては足裏に負担がかかりやすく、長時間歩くと関節や肉球にダメージを与えてしまう可能性があります。
小石を誤って口にしてしまうリスクもあり、夏は石が熱を帯びやすいため注意が必要です。
管理の手間を減らしたい方には便利ですが、犬や猫の遊び場には限定的な利用が望ましい素材です。
ウッドチップ・パークチップ
・メリット
木の香りとナチュラルな見た目が魅力で、自然なガーデンとよく調和します。
柔らかく弾力があるため犬や猫が思い切り走り回っても安心で、転んだときの衝撃をやわらげるのもポイントです。
肉球の火傷リスクが少なく、夏場でも快適に遊べます。
・デメリット
その一方で、乾燥すると飛び散りやすく、雨が続くとカビや腐食が発生する心配があります。
数年ごとに補充や入れ替えが必要になるためランニングコストもかかります。
またサイズや質によっては誤飲の危険もあるため、素材選びには注意が必要です。
犬や猫が走りやすい柔らかさと自然な雰囲気を重視する方に向いています。
グラウンドカバー植物
・メリット
クローバーやタイムなどを地面に植えると、自然な景観を楽しめるのが大きな魅力です。
土の露出を減らせるため泥汚れ防止にもつながり、種類によっては踏まれても丈夫で庭を美しく保ちやすい特徴もあります。
・デメリット
ただし、犬や猫が頻繁に走る場所では弱く、すぐにハゲてしまうこともあります。
種類によって生育に差があり、定期的な管理が必要です。
観賞性を重視する場面には適していますが、遊び場の主役には不向きといえるでしょう。
緑の景観を楽しみたいご家庭におすすめですが、遊び場とは分けて使うのが現実的です。
デッキ・タイル・コンクリート
・メリット
デッキやタイル、コンクリートは耐久性が高く、長期間使える点が魅力です。
泥はねや雑草の心配がなく、掃除のしやすさは群を抜いています。
水はけが良いため雨が降ってもすぐに洗い流せ、飼い主にとって管理がとてもラクです。
さらにバリアフリーや人の動線確保にも適しています。
・デメリット
しかし、硬さがあるため犬や猫の関節に負担をかけやすい素材です。
夏場は表面温度が高くなりやすく、肉球火傷のリスクもあるため注意が必要です。
人工芝やラグマットを組み合わせて快適性を補うのがおすすめです。
また天然木のデッキは防腐処理や塗装など定期的なメンテナンスも欠かせません。
掃除や耐久性を優先したい方に適していますが、暑さや硬さへの対策を取り入れることが大切です。
結局どの床材(舗装材)がおすすめ?
・人工芝|総合バランスに優れている
人工芝は「掃除のしやすさ」「見た目」「管理の手軽さ」のバランスが非常に優れています。
土や天然芝に比べて雑草がほとんど生えず、泥汚れもつきにくいため、庭を清潔に保ちやすいのが大きな魅力。
犬や猫がおしっこをしても水でさっと流せば黄ばみが残りにくく、忙しいご家庭や「できるだけ手間をかけずに清潔にしたい」という方に向いています。
一方で、真夏はやや熱を持ちやすいため、遮熱タイプの人工芝を選んだり、日陰を確保する工夫があるとより安心です。
・天然芝+ウッドチップ|自然派家庭におすすめ
「自然と調和した庭」を楽しみたい方には、天然芝にウッドチップを組み合わせるスタイルがおすすめです。
天然芝の柔らかさや涼しさは犬や猫にとって心地よく、クッション性もあるので足腰に優しい環境をつくれます。
さらに、一部をウッドチップにしておくと排泄や泥はねを軽減でき、手入れの負担も少し和らぎます。
ただし、天然芝は手入れが欠かせません。雑草取りや芝刈り、水やりといった管理を「楽しみ」と感じられる方に向いています。
・デッキ+人工芝|家族と犬猫のゾーンを分けたい家庭に
「家族がくつろぐデッキ」と「犬や猫が思い切り走れる人工芝」を分けて設けるのも人気のスタイルです。
デッキ部分は水はけがよく、汚れも洗い流しやすいため、バーベキューやお茶の時間に最適。
人工芝ゾーンは犬や猫の遊び場として清潔に保ちやすく、生活空間と遊び場を自然に分けられます。
来客が多いご家庭や「家族のくつろぎ」と「犬や猫の遊び」を両立させたい方におすすめです。
家庭タイプ別のおすすめ整理
・忙しい家庭・掃除をラクにしたい = 人工芝
・自然派で庭いじりを楽しみたい = 天然芝+ウッドチップ
・人と犬猫のスペースを分けたい = デッキ+人工芝
庭史ならトータルでご提案ができます
床材だけを考えるのではなく、外構・エクステリア・植栽・床材をトータルで設計すると、
犬や猫にとっても人にとっても使いやすい庭になります。
フェンスや門扉での安全対策、植栽による日陰づくり、泥はねを防ぐ動線設計まで含めてプランニングできるのが、庭史の強みです。
「犬や猫が安心して遊べて、家族も快適にくつろげる庭」
そんな理想を実現するお手伝いをいたします。
よくある質問(FAQ)
Q. 犬や猫が人工芝を掘り返すことはありませんか?
個体差はありますが、土と比べると掘りにくいため大きな穴はできにくいです。
気になる場合は下地をしっかり固めておくと安心です。
Q. ペットが、ウッドチップやバークチップを食べてしまったらどうなりますか?
少量であれば大きな害はありませんが、飲み込みすぎると消化不良の恐れがあります。
サイズを選び、誤食しにくい環境にしましょう。
Q. 夏の猛暑でデッキやタイルは高温になりますか?
素材によっては高温になるため注意が必要です。
日よけや散水で温度を下げ、散歩と同様に肉球チェックを習慣にすると安心です。
庭史ガーデンプランナーのコメント
犬や猫、さらに飼い主にも優しいお庭の床材選びは、「ペットにとっての快適さや安全性」と、「飼い主にとっての掃除のしやすさ、コストバランス」がポイントになります。
特に夏場は足裏や肉球の火傷を防ぐ工夫が欠かせませんし、土や砂利のままでは汚れがつきやすく、日々の掃除にも手間がかかります。
人工芝なら掃除や管理がしやすく、芝生やウッドチップは自然な質感を楽しめます。
デッキと組み合わせれば、人とペットの動線を分けた設計も可能です。
庭史では、人工芝・天然芝・ウッドチップ・デッキ、さらには植栽までトータルでご提案できます。
犬や猫も飼い主も笑顔になれる庭づくりを、一緒に形にしていきましょう。
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