石の種類・配置デザイン事例|ドライガーデンをおしゃれに見せる石の選び方
2025.10.22
お庭づくり

ドライガーデンは、植物だけでなく“石の見せ方”で印象が大きく変わります。
素材(割栗石・溶岩石・川石・化粧砂利など)の選び方、配置や高さのつけ方、色とサイズのバランスを整えるだけで、
同じスペースでもナチュラルにもモダンにも表情が変わります。
名古屋など市街地の小さなお庭でも、石づかいを工夫すれば完成度がぐっと上がります。
この記事では、庭史(にわふみ)の施工実例を交えながら、石の種類と特徴、自然に見える配置のコツ、色・サイズ選び、
購入場所と費用の目安、DIYとプロ施工の違いまで分かりやすく解説します。
この記事でわかること
- ドライガーデンに使われる石の種類と特徴
- 自然に見える配置と高さのバランスの取り方
- 石の色・サイズで印象を変えるポイント
- プロ施工で仕上がりが変わる理由と事例紹介

ドライガーデンの印象は“石づかい”で決まる
ドライガーデンの魅力をつくるのは、植物だけではありません。
空間全体の印象を左右するのが「石づかい」です。
配置や大きさ、色のトーンを少し変えるだけで、お庭の雰囲気はがらりと変わります。
たとえば、無骨な割栗石を大胆に組むと力強くモダンな印象に。
一方、川石や化粧砂利を中心に使うと、やわらかでナチュラルな雰囲気に仕上がります。

同じ植栽を植えても、石の種類や配置で「静けさ」や「動き」が生まれ、まるで別のお庭のように感じられることもあります。
ドライガーデンづくりで大切なのは、“石を置く”のではなく“景色をつくる”という視点。
配置のバランス(リズム)・高さの変化(立体感)・色味の統一(トーン)・素材感(質感)の4つを整えることで、プロが仕上げたような完成度が生まれます。
石は、植栽を引き立てる脇役でありながら、全体の構図を決める主役でもあります。
庭史(にわふみ)では、石の種類や配置デザインを建物や植栽との調和で考え、一軒一軒に合わせた“魅せる庭”を設計しています。
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ドライガーデンに使う石の種類と特徴
「ドライガーデンの石」といっても、素材によって印象も機能も大きく変わります。
風化の質感、色味、粒の大きさなどが異なり、どんなテイストの庭を目指すかによって最適な石の種類は異なります。
ここでは、実際の施工でよく使われる代表的な5種類の石と、その特徴・使い方を紹介します。

山石(ごろた石)
自然な形状が魅力の山石は、ドライガーデンに欠かせない存在です。
丸みを帯びたフォルムや自然な風合いが、荒々しさの中にも穏やかな印象を与えます。
大きさや形が一つひとつ異なるため、単調になりにくく、ナチュラルな雰囲気づくりに最適です。
アガベやユーフォルビアの根元に配置すると、植物の造形をより際立たせることができます。
重ねすぎず“間”をつくることで、自然に転がったようなリアルな景観に仕上がります。

割栗石(クラッシュロック)
割栗石は、岩を割ったような鋭い形状が特徴の石で、力強さと存在感を演出します。
角が立っている分、陰影が生まれやすく、モダンでスタイリッシュな印象に仕上がります。
無骨な雰囲気が建物との相性も良く、コンクリート外壁やシンボルツリーとの組み合わせにもおすすめです。
大・中・小の石を組み合わせるとリズムが生まれ、単調にならないので組み合わせて使用すると良いでしょう。
また、排水性も高いため、花壇まわりやステップ周辺にもよく使われます。

溶岩石
黒〜赤茶色の色味と、細かな穴が特徴的な溶岩石。
自然がつくった多孔質の表面が光を柔らかく反射し、独特の存在感を放ちます。
重厚感のある景観をつくりたいときや、サボテン・アロエなどの乾燥地系植物との相性が抜群です。
また、表面にコケや多肉が根付きやすく、時間とともに味わいが増していくのも魅力。
デザイン性だけでなく、植栽と一体化する“育つ石”として人気があります。

川石
水の流れによって角が取れた川石は、やわらかく落ち着いた雰囲気を演出します。
丸みのある形状が多く、自然な庭やナチュラルテイストの外構・エクステリアによく似合います。
やや明るめのグレーやベージュ系の色味が多く、どんな住宅にもなじみやすい万能タイプです。
配置のコツは、同じ種類の石でもサイズを変えて組み合わせること。
バランスよく置くことで、自然河川のような柔らかいリズムが生まれます。

化粧砂利
ドライガーデンの仕上げに欠かせないのが化粧砂利です。
表面を覆うことで防草効果や排水性が高まり、雨の日の泥はね防止にも役立ちます。
白・黒・グレー・ベージュなどカラーバリエーションが豊富で、建物の外観や植物の色に合わせて選べます。
粒の大きさを変えることで印象も変わります。
粒が大きいと無骨でワイルド、小さいと上品で整った印象に。
このように、石は種類ごとに質感・形状・色合いが異なり、組み合わせ方で庭の印象が大きく変わります。
どの石を使うか迷ったら、「建物との調和」「植栽とのバランス」「手入れのしやすさ」を基準に選んでみましょう。
配置・高さ・リズムで“自然な景観”をつくる
ドライガーデンの魅力を引き立てるには、石の「配置」と「高さのバランス」が重要です。
どんなに良い石を使っても、ただ並べただけでは人工的で平面的に見えてしまいます。
自然な景観を再現するためには、風や水の流れを意識した“方向性”をもたせることがポイントです。

例えば、風が通るように斜めのラインを意識して配置したり、雨水が流れるように緩やかな高低差をつけたり。
そうすることで、動きのある立体的な空間が生まれます。
実際の山や河原にある石は、決して均等ではなく大小の石がリズムよく混在しています。
ドライガーデンでも、大・中・小の石を組み合わせることで奥行きと自然な流れを表現することが出来ます。
また、メインとなる“主石”を一つ決めると全体がまとまりやすくなります。
主石を少し立て気味に配置し、その周りに中〜小石を寄せるように並べると安定感が生まれ、視線を誘導する「構図の軸」ができあがります。
これは写真や絵画と同じで、遠近感を意識することでデザイン性がぐっと上がります。
石は“並べる”のではなく“なじませる”感覚で。
半分ほど地中に埋めて安定させることで、安定感もありつつ自然な印象になります。
上から見るだけでなく、斜めからの見え方も確認しながら配置するのがコツです。
施工事例でも、割栗石や川石をあえてランダムに配置することで、植物と調和した“抜け感”のあるドライガーデンを実現しています。
ドライガーデンの石配置は、シンプルでありながら奥が深い工程。
DIYでも挑戦できますが、バランスや重量感の調整はプロの経験がものを言います。
完成度を高めたい場合は、プロに相談してみるのがおすすめです。
- 主石を決めて、周囲に中〜小石を寄せる
- 大小のリズムをつくって奥行きを出す
- 半分ほど埋めて“なじませる”
- 風・水の流れを意識して斜めのラインを作る
- 上面だけでなく斜めからの見え方も確認する
色・サイズの選び方で印象を変える
ドライガーデンでは、石の色や大きさをどう選ぶかで印象が大きく変わります。
同じ割栗石でも、グレーかブラウンかで雰囲気がまったく異なり、建物や植栽との調和にも影響します。
「どんな空間にしたいか」をイメージしながら選ぶことが大切です。
まず、グレー・白系の石はモダンでクールな印象を与えます。
コンクリートや金属フェンスなど直線的な建築との相性がよく、すっきりと都会的な雰囲気を演出。
シンプルモダンな住宅にもよく採用されます。
一方で、白系の石は光の反射が強く眩しく感じることもあるため、植栽の影や黒系の砂利を部分的に加えるとバランスが上手くとれます。

ベージュ・ブラウン系の石は、温かみがありナチュラルな印象に。
乾いた土色とよくなじみ、アガベやユーフォルビアなどの造形植物をやさしく引き立てます。
色味が柔らかいため、木製フェンスや枕木、テラコッタ鉢などの素材ともよく合い、南欧風やボタニカルスタイルの庭にもおすすめです。
黒・チャコール系の石は、空間を引き締めるアクセントになります。
溶岩石や黒玉砂利などをポイントで取り入れると、植物の緑が際立ち、高級感のある印象に。
特に夜間ライトアップを行う場合は、黒系の石が光を吸収して陰影を深め、ぐっと立体的に見せてくれます。
また、色を混ぜすぎないことも美しく仕上げるコツ。
3トーン以内でまとめると統一感が出て、落ち着きのあるデザインになります。
複数の種類を使う場合も、「主色」「補色」「アクセント色」の構成を意識しましょう。
そして、もう一つ大事なのが、サイズ選び。
大きい石は存在感があり、庭の骨格をつくる主役に。
小さい化粧砂利は空間を整える脇役として欠かせません。
粒径を混ぜると奥行きとリズムが生まれ、同じ素材でもプロ施工のような仕上がりになります。
「石の色とサイズのバランス」が、ドライガーデンをおしゃれに見せる最大のポイントです。
- 色は3トーン以内で統一感を出す
- 主色・補色・アクセント色の構成を意識
- 大きい石=骨格づくり、小粒=整え役
- 白系は眩しさ対策に陰影(黒砂利・植栽)を足す
- 建物外壁・門柱の色とトーンを合わせる
石の購入場所と費用の目安
ドライガーデンに使う石は、ホームセンター・園芸店・造園業者・ネット通販など、さまざまな場所で購入できます。
手軽に探すならホームセンターが便利で、割栗石や化粧砂利など定番素材をすぐに入手可能です。
デザイン性を重視したい場合は、造園業者や専門の石材店を通すと、色味や質感を選びながら庭全体のバランスを考えた提案をしてもらえます。
最近ではネット通販でも多くの種類が販売されており、1袋単位(20〜30kg)から注文できるのが魅力です。
ただし、写真と実物で色味が異なる場合もあるため、見本やレビューを確認して選ぶと安心です。
なお、河川敷や公共地での“石拾い”は法律で禁止されている場合が多く、トラブルの原因にもなります。
景観保全や安全のためにも、必ず正しい方法で購入しましょう。

費用の目安としては、割栗石で1㎡あたり約3,000〜6,000円前後。
溶岩石や景石などの天然素材はやや高価ですが、デザインのアクセントとして人気があります。
使用量の目安は、1㎡につき約30〜40kg程度。
施工面積や石の大きさによっても変わるため、DIYの場合は少し多めに準備しておくと安心です。
DIYとプロ施工、仕上がりの違い
最近では、ホームセンターやネット通販で手軽に石材を購入できるようになり、ドライガーデンをDIYで楽しむ方も増えています。
自分のペースで進められる点や、完成したときの達成感はDIYならではの魅力です。
ただし、石の重量や排水のバランス、下地の安定など、見た目以上に専門的な要素も多く含まれます。
たとえば大きな石を置く際、ほんの数センチの傾きや埋め込み深さの違いで全体の印象が変わります。
また、排水がうまくいかないと、雨水がたまり苔や汚れの原因になることも。
表面だけ整えても、時間の経過とともにズレや沈みが出てしまうケースが少なくありません。

一方で、プロ施工では構造とデザインの両立を意識して仕上げます。
石材の重なりやラインの流れを自然に見せながら、排水や防草といった機能面も考慮。
さらに、植栽や照明を組み合わせることで、季節ごとに表情を変える空間が生まれます。
庭史では、ドライガーデンの石材選定・植栽デザインから駐車場やカーポートの外構まで一括対応が可能。
「おしゃれに見せたい」「長くきれいに保ちたい」といったご希望に合わせて、数々の経験を活かしたご提案を行っています。
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よくある質問(FAQ)
「どんな石を選べばいい?」「ホームセンターで買える?」「拾って使ってもいい?」など、
ドライガーデンづくりで多く寄せられる質問にお答えします。
Q1. ドライガーデンにおすすめの石は?
存在感のある割栗石や、質感豊かな溶岩石が人気です。
化粧砂利を組み合わせることで、立体感と統一感のあるデザインに仕上がります。
Q2. 石はどこで買うのがいい?
ホームセンターや園芸店、造園業者、ネット通販などで購入も出来ますが、
色味やサイズを確認できる、専門店や業者経由の購入がおすすめです。
Q3. 石を拾って使っても大丈夫?
河川や公共地での石拾いは禁止されている場合が多く、トラブルの原因になります。
必ず販売店で購入し、正規ルートで入手しましょう。
Q4. DIYでもできる?
小規模ならDIYも可能ですが、排水や重量バランスが難しいため、
広い面積や大きな石を使う場合はプロの施工が安心です。
庭史では、石の配置や下地づくりを含めて一括でご相談いただけます。

庭史ガーデンプランナーのコメント
ドライガーデンの印象を決めるのは、植栽選びと石の使い方。
種類や配置、色の組み合わせ次第で、ナチュラルにもモダンにも表情が変わります。
素材感をいかしつつ、全体のバランスを整えることが、おしゃれに見せる最大のポイントです。
庭史では、ドライガーデンの石材選定・植栽デザインから駐車場やカーポートの外構まで一括対応が可能。
割栗石・溶岩石・化粧砂利など、素材選びから配置デザインまで、
名古屋エリアで培った経験をもとに、美しく長持ちするドライガーデンをご提案しています。
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