大きくなる品種なのに枝が伸びない場合は、根が傷んでいる可能性があります。多雨や水のやりすぎで土の湿度が高くなったり、逆に夏などに土が乾燥したりすると、根が傷んでしまい。枝に栄養がいかなくなるのです。土の湿度を適切な状態にするには、水かりに気を配るだけでなく、土質のよい場所で育てることが大切です。いくら水を適切に与えても、粘質や砂質の土がじめじめしたり乾燥したりしやすくなります。
成長に適した土に改良しましょう 土質のよい場所に植え替えるか、土質を改良します。粘質の土には堆肥を、砂質の土には堆肥と赤玉土を混ぜ込みます。肥料不足の場合は、寒肥としてチッソ肥料をほどこします。
枝はつけ根から切りましょう 一般的に、枝を切るときは、つけ根から切るようにします。枝の途中で切る場合は、外側に出ている芽の少し上あたりで切ります。芽と芽の間で切ると、下の芽のところまで枯れてしまい、枝が伸びなくなってしまいます。
枝や幹が白っぽく変色している場合、よく見ると小さなお椀型や円形の虫が密集していると思います。これは樹液を吸収して樹木の生育を弱らせるカイガラムシです。特にツバキやサザンカ、サルスベリなどがカイガラムシの被害によくあいます。黒っぽく変色してたらすす病です。すす病は、アブラムシやカイガラムシのフンに発生するため、カイガラムシを発見したら、すす病も発生している可能性があります。枝や幹の一部が赤や黒に変色し、その部分が陥没してザラザラしていたら、枝枯病や胴枯病にかかっています。これらは、アオキやプラタナス、バラなどに発生しやすい病気です。症状が枝が幹を一周して進行すると、そこから上の部分は枯れてしまいます。
病気の発生部分を除去します すす病には、ベンレートなどの殺虫剤を、アブラムシにはスミチオンなどの殺虫剤を散布します。カイガラムシは、歯ブラシなどで幹からこすり落として駆除します。枝枯病や胴枯病の発生した枝は、根元から切り取って焼却処分します。幹などの切り取れない部分では、症状の出ているところを削り取り、トップジンMペーストなどのペースト状の殺菌剤を塗ります。斑点性の病気は、多くはカビが原因です。 病気によってカビの種類は異なるため、斑点性の病気に広く有効なダコニール1000などの薬剤を散布します。
剪定後の殺菌で感染で防ぐ 病原菌は、傷口や剪定した後の切り口から感染します。剪定のときなどに枝や幹に傷をつけないようにして、感染を防ぎます。
穴は幹の内部に侵入した跡です。 幹にあいた1cm程度の穴は、カミキリムシの成虫が産卵した跡です。穴が横一列に並んでいることもよくあります。 穴の中でふ化した幼虫は、幹の内部で幹を食い荒らして成長し、穴から木くず状のフンを出します。そのため樹勢が弱くなったり、幹が腐敗・変色したり、紅葉の時期が早くなったりします。中がスカスカになるまで食い尽くされてしまった樹木は、台風などの強風で倒れやすくなり、大きな被害となることもあります。
薬剤つきの脱脂綿でふせぎましょう スミチオン乳剤やアクテリック乳剤などの殺虫剤をしみ込ませた脱脂綿を穴に詰め、粘土などでふたをします。
幹に薬剤を塗り産卵を防止しましょう。3月〜7月ごろ、幹の地際部に殺虫剤を塗って産卵を予防します。カミキリムシは、樹勢の弱い木に産卵する傾向があるので、枝が折れたりした樹木はそのままにせず、切り取って処分します。
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葉の裏を見てみましょう。小さな虫がいたらハダニによる被害です。特に発生しやすいカンザワハダニとナミハダニは赤い色をしています。ハダニがいなかった場合、水不足が考えられます。特に、根が地表近くの浅いところにしかないツツジやハナミズキ、葉が乾燥に弱いボケ、ウメモドキなどはすぐに枯れてしまいます。日が当たりすぎるのも葉にはよくありません。葉焼けも考えられます。逆に日照不足になっても枯れてしまいます。この他、肥料のやりすぎも根を傷めてしまうので、葉が枯れる原因にもなります。
ハダニが発生したら、殺ダニ剤を散布して駆除しましょう。日が当たらない場合は、余分な枝を切ったり植え替えたりし、日差しの強い場所は、遮光ネットをかけて日光の量を調節します。
夏は強い日差しや乾燥で葉がダメージを受けやすいので、特に注意が必要です。ハダニも高温と乾燥を好むため、夏に多く発生します。たまに葉の裏にホースなどで水を勢いよくかければ予防できます。
葉が欠けたり穴があいたりするのは、葉を食べる害虫のしわざです。樹木によって発生する虫の種類は違いますが、これはチョウやガの幼虫です。
ケムシやイモムシなどの害虫は、踏みつけたり薬剤を使ったりして、他の株に移ってしまうのを予防します。薬剤を散布して駆除する場合、ケムシやイモムシには「ベニカX乳剤」「オルトラン水和剤」「アクテリック乳剤」などを使用します。ナメクジやカタツムリには、「グリーンベイト」「ナメトックス」「マイキラー」「ナメクジスプレー」などを散布します。
害虫が発生していないか、こまめにチェックしましょう。特に発生しやすい春〜秋にかけては気をつけましょう。
参考資料 「庭木のお医者さん」 主婦と生活社発行より
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